江青日誌

夢は野山を駆け巡る

2018年のアウトプットまとめ @kohsei

遅ればせながら、あけましておめでとうございます!私にとっては、まだまだ、引きこもり生活を長くしていたせいか、2018年12月37日目な気分なこともあり、2018年の自分のアウトプットしたことをまとめてみました。書いてみて思ったのは、人は一人で生きるにあらずということ。本当に、2018年おせわになりました。2019年もよろしくおねがいします!

01/13 Regional Scrum Gathering Tokyo Closing KeyNote「あなたの中に世界がある / You are the World」と題した講演を行いました

Scrum Gathering Tokyoは、開催当時から数年間、ご依頼いただいて仕事として立ち上げに関わらせていただいた、思い出あるカンファレンス。年々、いいカンファレンスに変化していっているさまを感じていました。正直、依頼を頂いた時、なぜ?私????という気持ちでいっぱいでした。いつも、お世話になっている、永瀬さん、かわぐちさん、てやまぐさんからの依頼や協力がなければ、きっと何らかの口実を見つけて断っていたと思います。
なんの話をしようかと考えたところ、思い浮かんだのが、RSGTが終わりドアを出た瞬間から、ディズニーランドから出たときのように現実が迫ってくることでした。いろいろな判断をしていくことになることになる皆さんに対して、僭越ながら、ちょっとお姉さんとして、エールを送る話にしたいと思いました(笑。会社が選んだ?、年齢的に?ということを超えて、社会の変革者であることを求められている方々だと思ったので、大変な責務を果たしていただくために、皆さんの中に答えがあることを感じてもらえればと思って話しました。
手書きで、誤字が多く、読みづらくて公表していなかったのですが、今回のことをきっかけに公表します。何かの参考になれば幸いです。また、3/2に一部アレンジして、DevLOVEで「君たちはどう生きるか?」と題し、再演をさせていただきました。

<セッション概要と講演スライド>
今回のRSGT2018、キーノートスピーカーのリチャード・シャリダンの著書『ジョイ・インク』の言葉を引用します

”働いているときも、休んでいるときも、子供の学校にも、教会のコミュニティにも、家族のあいだに、国家に、誰もが喜びを求めている。人間は自身を超えるものを目指し、お互いにつながろうとするように、生まれついている。だからこそ僕たちはチームに参加し、会社に属し、必死に努力を重ねて困難なゴールを共有し、立ち向かう” 

そうそう、あなたが、RSGT2018に来たのはこのためですよね?”喜びに” 向かいたいから、or むかうために、仲間を求め、知見を求め、このカンファレンスならば得られるのではないかと思い、参加されたのだと思ってます。
誰もが自分の人生のリーダーです。
自分で自分を鼓舞しながら、ステージを変えてきた皆さんがどこまで役割を担う人生をえらぶのか、この場でみなさんで考える場になればと思ってます!
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感謝!blogを書いてくださった方々
RSGT2018初参加してきた
yo-iida.hatenablog.com


OUT OF THE BOX – 大義のもとに集え!RSGT2018
www.manaslink.com

01/25 コンピュータ出版販売研究機構(CPU)としてコンピュータ書棚分類コードを大規模改定を発表。1/25 @東京、2月に 大阪、福岡で説明会開催

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コンピュータ書って、重いし、よくわからない言葉が多く、そして賞味期限があるものが多い、で、唯一、プロ(ITエンジニアやクリエイター)とコンシューマーの混在する棚ですね。こういう、書店員さんからすると、棚作りに知識を求められるジャンルを扱ってもらいやすくするために、CPUでは、約30年間、棚を作りやすくする、棚分類コードや棚推奨構成を発表してきました。今回、CPU青年団長の技術評論社の野口さんを筆頭に、翔泳社の三穂くん、インプレスの嘉藤さん、SBクリエイティブの高塚さん、マイナビ出版の永野さんが大鉈をふって頂いて、レガシーなコード体系を、生きたコード体系にリニューアルしてくださいました。それを持って三都で勉強会を開催。一番喜ばれたのは、スリップに印刷していた棚分類コードを、表4のバーコードの下に棚分類コード印刷することを推奨したことです。「これで、バイトさんに棚出しを頼める。自分が後から、整えればいい」と言ってくださった方が何人もいらっしゃいました。また、改定を3年に1度どかーんとやるのではなく、見つけたときからアップデートしていくことを決めたことも大きな変化だと思います。野口さんの英断、すばらしい!
CPU棚分類コードは、オープンソースですので、ぜひ、CPU加盟版元様以外も採用いただき、書店員さんの負担軽減と、棚のイキイキ化にご協力いただければと思います

03月 釜石・大槌・遠野ツアーを企画

ずっと来たい来たいと言ってもらっていた市谷夫妻と我々夫婦4人で、レンタカーで三陸を回りました。ポスト震災もそうですが、東北を味わうツアーとして我ながら、良いコースだったと思うので、貼っておきます(笑。

05/13 自宅の車庫でやっている、めっちゃ小さい図書館’箱庭ライブラリ’がマイクロライブラリーアワード 2018を受賞

2012年、引っ越ししました。引っ越しは、震災と関係ない理由からだったのですが、引っ越してみると、地域と家族との関わりを考えるきっかけになりまして、故郷釜石だけではなく、ゆるーく地域の人たちと交流できる場を持ちたいと思って、’箱庭ライブラリ’を私設図書館を立ち上げました。「まちライブラリ」という私設図書館立ち上げ活動を支援しているNPOがあり、そこでマイクロライブラリーサミットというライブラリアンのためのカンファレンスを年1回やっていらっしゃるということで、どんな人達がいらっしゃっているのか物見遊山する目的で、セッション公募に応募したところ、アワード受賞&セッションを持つことになり、立ち上げの経緯と利用状況をまとめたプレゼンをしました
この場自体はとても面白かったのですが、発表の内容が立ち上げの経緯ややっているイベントなどのお話をされる方が多く、利用人数や運用費がどのぐらいかかっているのか、蔵書数、貸出数など、もう少し数値的な発表があると、新しく始める人にとっては参考になるのではと思いました
多分、これを受賞したことがきっかけだと思うのですが、8月に図書館の研究をしているという、韓国の女子大生がアポなしで、取材に来てくれました。お互い母国語しかできない状況でしたが、グーグル翻訳を駆使すれば、ある程度通じることがわかったこともいい経験でした
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マイクロ・ライブラリーサミット2018
http://machi-library.org/event/detail/4053/

05/23 トーハン楽市楽座で「こどもプログラミング書籍のぼうけん」講演

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子どもプログラミング書籍というジャンルは、2016年の義務教育化の閣議決定でできたジャンルで、どう売ったらいいかよくわからないという声が多いということで、トーハン大阪支店主催の書店様向け商談会、楽市楽座において、子どもプログラミング書籍の売り方についてお話させていただきました。
プログラミングと英語が2020年の初等教育で義務教育化されるわけですが、子どもたちにとってこの2つが、未来へのパスポートであると位置づけ、ぜひ、書店の店頭から子どもたちの未来を提案していただきたいという願いを込めて、この資料を作りました。本業の宣伝多めのこのバージョンから手を加え、CPU勉強会で再演したり(6月)、日販通信の記事を書いたり(11月)と、出番の多い講演となりました

06/02 ポプラ社×文化通信主催の北京出版事業視察団参加と旅行記

2018年6月2日から7日まで開催された、ポプラ社×文化通信主催の北京出版事業視察団に参加せていただきました。
台湾×2回、上海×2回、香港×1回、行ったことはあるが、北京は初。2018年の衝撃ベスト1といっても過言ではありません。14億人のバブルと、14億人のイテレーションの速さを感じた旅でした。老いも若きも、どうするかとか考える間もなく、百聞は一見にしかず、物見遊山で出かけられたらイイと思います!ちなみに旅行記は、中国のホテルの部屋にあったメモの紙に書いたもので、日本に帰ってから合う人会う人にプレゼンしてました。電気もパソコンもいらず、エコなプレゼンスタイルで重宝しました。

09/07 「子どもプログラミング書籍品評会」をXP祭りで開催→小学校100校の図書室にこどもプログラミング書籍10点を寄贈することに

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『ルビィのぼうけん』を2016年に刊行したことをきっかけに、小学校の授業を見学させていただいたり、先生方とプログラミング思考教育をどうやって授業に取り入れていくか議論させていただくこと機会を得たことと、書店店頭やネット書店を見ながら考えたことを実証したくて、子どもや親御さん、ITエンジニアの皆さんとともに、子どもプログラミング書籍を見て、読んで語り合う会を実施しました。自分だけだと不安だったので、スタッフとして、てやまぐさん、野村さん、やっとむさんにお手伝いいただきました。当初は3人しか申し込みがなかったのですが結果的に30人の方に参加いただき、いろいろなフィードバックをいただく機会となりました

その後、戦友にこのアイディアを拾って頂き、スポンサーを見つけて頂き、小学校100校の図書室にこどもプログラミング書籍10点を寄贈する事ができました。そして、このプロジェクトは、また別の形で2019年も取り組んでいくことになりそうです。一人でも多くの子どもが「コンピューターってすげー」って言ってもらえるように、取り組んでいきたいと思います。

あとで書く

12/17-21 ルビィのぼうけん著者 リンダ・リウカス 来日ツアー
12/17 CPU Salon #3 紀伊國屋書店直取引勉強会の実施

最後に

この長くてなんの役に立つかわからないエントリーを最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございます
とにかく、自分のやりっぱなしで振り返ってこなかったことに、反省。そして、周りの人たちのおかげで、自分だけではできないことを見せていただけた一年だったことにも気がつかされました。てやまぐさん、かわぐちさん、弊社のはせがわくん、そして、やっとむさんに特に感謝したいと思います。本当にありがとうございました!こちしは、まとめて振り返らず、こまめに振り返るろうと、心に誓います。

2018年の夏の思い出その1『ゲッベルスと私』の映画を見、本を読んだ

ちょっと前になりますが、映画『ゲッベルスと私』を観ました(2018/7/15 @岩波ホール)

そして、その後、本を買い読みました。この本は、ぜひ、沢山の人に読んでほしいと思いましたので、恥を忍んで言葉足らずなブログを書きます!

ナチス政権の宣伝担当大臣秘書だった、ポムゼムさんが、103歳時に行った30時間のインタビューを編集したドキュメンタリー
強く刻まれた顔シワだけが、彼女の歳を告げているのではと思うほど、記憶、声、語り口は鮮明で、約2時間、固唾をのんで見た

ドイツに20代、30代、40代で行っても、本を読んでも、ドキュメンタリーを見ても、なぜ、ドイツにナチス政権が誕生したのか、なぜ、なぜあんな残忍なことが起こったのか、理解できなかったけど、昨日の彼女の語りで、やっと腑に落ちかけている
遠藤周作の『沈黙』を読んだ後のような面持ちだ

初めてドイツに行った時、ミュンヘンのそばのダハウの強制収容所に行った。駅を降りて、とても感じのいい住宅街だった。迷っていたら、おばさんが「ダハウはあっちよ」とまるで、なんでもないように教えてくれた。中で見たことを書くのは今でも苦しい。収容所をでて、子どもが直ぐ側に住んで居ることを知った。ドイツの人たちが、あの場を残して、当時の記録を展示し続けていることに、怖さを感じた。日常の中の非日常が隣にあるわけで。その日の食事は、食べていても味を感じなかったことを覚えている。

彼女が「ドイツ人全員がナチス政権を誕生させてしまったことが罪だ。」と語っていた。40代で行ったドイツは、第2次世界大戦を忘れないための、モニュメントやイベントがたくさん仕掛けてあった。ドイツは、今も、自分たちが生んでしまった時代がまた来ないように、眼を開けて、見続けているのだ
また、彼女の親友がユダヤ人だったことも、彼女を認めてくれて雇ってくれた人がユダヤ人だったことも、結婚しようとした人がユダヤ人だったことも、彼との子どもを身ごもったのに、流産したことも知った。なんというか、そういう人が、宣伝省の大臣であったゲッベルスの秘書の一人だったわけで。

どうやってベルリン降伏が行われたのかという史実もこの本を読んで初めてわかった
私があの時代を生きていたら、政府側だったか、レジダンス側だったか、たまに想いにふけっていたが、もう、そんなことはどうでもいい。考えないことにする。あんなことがおきないように、ささやかだけど自分の身の回りでできることをすることだけ、今は考えようと思う。

強制収容所の映像は、今まで見たものの中でも、限りなく悲惨だった。途中から、見るに耐えず目を伏せた。
帰ってきてから、バッハのマタイ受難曲を聴きながら眠りについた。

ゲッベルスと私──ナチ宣伝相秘書の独白

ゲッベルスと私──ナチ宣伝相秘書の独白

『Pandemic』を @igaiga55さんに我が家にインストールしていただいた

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勝負事になると、無駄に熱くなってしまうので、できるだけゲームや賭け事とは無縁な人生を送ってきたのですが、尊敬しているigaiga55さんがTwitterで、『PANDEMIC』についてつぶやかれているのを見て、そんなに面白いのかー!と思い、お尋ねしたところ、なんと、自宅までインストールしてくださることに!

約束していた日が台風直撃の日。ずぶ濡れになりながら、きてくださいました(感動)わかりやすく、レクチャーいただきつつ、ゲーム開始!やってみるとめちゃめちゃ面白かった!なによりも、ゲームで戦うのが、目の前にいる人達ではなく、仮想敵であることがとても精神衛生上良いですね。旦那さまと、二人でカードゲームやっていると、結婚生活の存続の危機に行ってしまいそうになるほど、(私が)不機嫌になってしまうことがあり、しばらく我が家では行われおりませんでした。『PANDEMIC』であれば、お互い話し合いながら共通敵をやつけるために、ゲームを進めることができます笑。なにより、ゲームの世界観が深いので飽きることなく何回でもできそう。

ということで、早速、YODOBASHIで決済DONE!明日には来ると思います。楽しみだー!

 

 

遅ればせながら、はてなダイアリーから引っ越しました

別に引っ越ししなくていいかなと思って、放置していたのですが、気分を変える意味で、はてなダイアリーからはてなブログに引っ越ししてみました。
はてなダイアリー時代は、1代目「江青日記」→2代目「I have a dream-夢は野山を駆け巡る」というタイトルでしたが、これをきっかけに「かみさまへのてがみ」にタイトル変更しようと思います。子どもの頃読んだ『かみさまへのてがみ』にインスパイヤされて笑。この本は、子ども達が神様向けに自分の思いや問を手紙で書いている本です。真面目なものもあれば、他愛のない、わらってしまう手紙も中にはあります。私も、はてブ狙いで奇をてらったり、blogでお金を稼ぐためではなく、彼らにならって神様向けに手紙をかくような感じでしたためようと思います。どうぞよろしくおねがいします。

かみさまへのてがみ

かみさまへのてがみ

子どもプログラミング書籍のPOSから戦線を考察する講演やりました&XPまつり2018でワークショップやります

https://speakerdeck.com/iwakiri/20180628-zi-domopuroguramingushu-ji-falseposkarazhan-xian-wokao-cha-suru-at-kohsei
大上段に構えた、かつ超長いタイトルで恐縮ですが、こんなタイトルで、トーハンさんの楽市楽座の中で開催された勉強会でお話させて頂く機会を頂戴しました。何人かの方に、資料を公開してほしいとコメントを頂いたこともあり、僭越ながら、講演資料を公開させていただきます

はじめに
全ては2016年4月8日の閣議で、2020年に小学校に「プログラミング思考教育」が義務許育されること、そして、2021年に中学が、2022年に高校の情報教育のカリキュラムが改定されることが決まりました。
2016年の5月に『ルビィのぼうけん』が弊社から刊行されました。こちらですが、世界の学力1番のフィンランドの絵本であること、すでにフィンランドでは初等教育コンピュータサイエンスが義務教育化されていることから、とても反響をいただきました。今回は、弊社のPOSデータと、紀伊国屋書店さま全店のPOSデータPublineのデータで見る、子どもプログラミングの世界を考察していきたいと思います。

プログラミング的思考教育が初等教育に入っていく理由
初等教育にプログラミング的思考教育やコンピュータサイエンスが入っていっていっているのは、世界的傾向です。「コンピュータだらけの現代を生きていく子どもたちは、基本的な仕組みをすべての人に理解してほしい」「システムが天災や不慮の事故で、止まったり誤作動したときに、パニックにならない知識を教養として身につけてほしい」「人間とコンピュータの得意なところ不得意なところを理解した上で、相互補完して人生を生きてほしい」といった思いが含まれていると思っています
ビスケットの原田先生が「小学校で稲刈りを教えるところがあるが、それはお百姓さんになってほしいからではなくて、自分たちが毎日食べるお米がどうやってできているか子どもにわかってほしいから。それと同じ」とおっしゃってましたが、さすが!原田先生、まさにそういうことだと思います
ちなみに、日本では、「コンピュータ」とか「プログラミング」の授業はなく、通常の教科の中にプログラミング的思考教育を入れていくということになります。

『ルビィのぼうけん』など実際の子どもプログラミング書籍のPOSの傾向から見えてくること

ネットからリアルへ
弊社の子どもプログラミング書籍からみる、ネット書店☓リアル書店での購買率の変化
1年目はWeb書店率が高いのですが、2年目以降、リアル書店率が上がっている傾向がある

■売れる時期:Publine
2016年4月から2018年3月までの他社を含めた無作為選書の子どもプログラミング書籍のPublineでPOSをみると、春〜夏休みまでとクリスマス商戦に売れている

■購買層:Publine
子どもプログラミング書籍は、男女半々で子どもが買っていないのに対し、科学系の図鑑や書籍は、子どもが一定層買っていることと、女性がメインターゲット

購買層:Amazonのレビューより
Amazonの子どもプログラミング書籍のレビューを読んでいると、大人もこどもプログラミング書籍でプログラミングを学んでいることがわかる
また、子どもプログラミングは、まだ、対象年齢がはっきりしていないのと、子どものコンピュータの習得度により、やりたいことできることのレベルがまちまちなので、中身を見ないで書籍を買って、実際に子どもに与えるとミスマッチがおきているようなコメントも見られた

リアル書店の中でどこの棚に置くべきか?
これはよく聞かれる質問です(苦笑。でも、いま現時点で正解がないと個人的には思っています。
現状は、コンピュータの棚に置かれている書店さんが多いと思います。ここだと、大人が教養としてプログラミングを学びたい人や、お父さんが子どもに買っていく的なことを狙える。絵本や学参コーナーにあると、カガクルシリーズや理系図鑑などと併売してくれる可能性もあるし、お母さんや子どもは書いやすい。春先から夏までとクリスマスには、話題書コーナーにあったら良いとも思います。
逆に、書店さんにお話を伺っても、それぞれ売れる場所が異なっているようなので、最終的には、子どものコーナーになっていくのかもしれませんが、今は併売をおすすめしたいと思います

これからは「読み書き算盤」から「日英で読み書き+プログラミング」の時代へ
ご存知の通り、2020年からプログラミングだけではなく、英語も初等教育に入っていきます。つまり「日英で読み書き+プログラミング」の時代が始まります
残念ながら、2020年前の義務教育化前に小学生だった子どもは、自分たちで勉強しなければなりません。また、先生たちも2020年に向けて準備が必要でしょう。また、2020年に日本中の小学校で、全員にタブレットが行き渡るようになっているとも思えません。しばらくは、書籍で学ぶなど、組み合わせが必要ではないかと推測しています。
とにかく、英語もプログラミングもできると楽しいし、世界が広がります。そんな子どもがたくさんいたら、と思うと、ワクワクします。今、私達大人ができることは、子どもに未来を提案することですよね!そんなわけで、書店さんには、ぜひ、今から子どもの未来の扉を開ける提案を棚からしていただけたらと思います!

9/5に早稲田大学で開催されるXPまつりで「子どもプログラミング書籍の対象年齢表記をみんなで考えるワークショップ」を開催したいと思ってます
なんと!ありがたいことに公募に応募したら枠を頂いたので、実際のところどうなのか考えるワークショップをやりたいなと思っています。とはいえ、暗中模索なので、ぜひ、お力を貸してください!。ご興味がある方は、ご連絡をいただけると幸いです!

本日、自称杉並イチ、小さいライブラリをオープンしました!





2012年に、今の場所に引っ越してきました。大学入学のために故郷を離れてから、11箇所目の住処です笑。多分、ここを出る時は、老人ホームに入るとか、仕事をやめて東京にいなくても良くなるなど、今の暮らしとは全く変わるときだけではないかと思います。そうなると、地域のことが気になってきました。また、子どもに本を人生を通じて読んで欲しいので触れる機会を増やす活動を自分なりにやっていきたいと思うようになりました。
交通の便がいいわりに、地元の商店街が残っているこの街は、いま再開発の真っ最中で、引っ越ししてきたときと、みえる家並みもお隣で暮らしている方々も変わってきました。そんなわけで、アメリカの「Little Free Library」の活動に共鳴し、本を通じてゆるーく、地域の方とつながっていきたいなと思って、自称杉並区イチ小さな巣箱型ライブラリを、8/17に仮オープン、本日本オープンしました。
日本だと「Little Free Library」よりも「まちライブラリ」という活動の方が盛んなようです。オープンするにあたり「まちライブラリ」にも登録させて頂き、中の方とやり取りしたことで、モチベーションが上がり、一気に進めることが出来ました笑
本は、月1回程度第3土曜日に入れ替え予定です。 ノートに借りた本の名前と日時を書いていただければ、どなたでも貸出OKです。ライブラリにない本でWebに掲載されている本を貸し出し希望の場合は、れんらくノートかTwitterでリクエスト頂ければ出そうと思います。また、借りた本を気に入ってくださった場合はプレゼントさせていただきます。その代わりに、ご自身の1冊別の本をこの図書館にプレゼントしていただければと思います! メッセージを寄せていただけると励みになります! どうぞよろしくお願いします
私のうちは、商店街でも幹線道路でもないのですが、人通りが多いので、本を見ながらあれこれ話してくださる方がちらほらいらっしゃいます。「ダーリンは70歳」が貸出第1号でした笑。近所の高校が夏休み明けて、傾向が変わるのか変わらないのか、それも楽しみです。
趣味の一環としてゆるーく、ながーく、できれば20年ぐらい続けたいと思ってます。
皆さんのオススメの漫画とか、いらなくなった児童書とかあれば、教えてください。くださーい!

箱庭ライブラリ
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まちライブラリ:http://machi-library.org/where/detail/3388/
リブライズ:https://librize.com/hakoniwalibrary

2017/8月の貸出中の書籍の一部
ホワット・イフ?:野球のボールを光速で投げたらどうなるか
プログラマ脳を鍛える数学パズル シンプルで高速なコードが書けるようになる70問
ジョイ・インク 役職も部署もない全員主役のマネジメント
たった一人の熱狂-仕事と人生に効く51の言葉-
共喰い (集英社文庫)
九十歳。何がめでたい
僕は君たちに武器を配りたい
ラストワルツ
トットひとり
職業は武装解除
ルビィのぼうけん こんにちは! プログラミング
ルビィのぼうけん コンピューターの国のルビィ
モロッコの台所
モモ (岩波少年文庫(127))
ナイチンゲール伝 図説看護覚え書とともに

出版業界の重力との戦い


出版事業部に異動になって3年が終わろうとしています。人口減少、娯楽の多様化などなど言い古された言葉だけれど、出版業界自体は、1996年をピークに右型下がりが続いています。もちろん、個別に見れば、児童書が好調だったり、火花みたいな超メガヒットが出た年もあったり、実は、会社を成長させている書店チェーンもあります。とはいえ、大きなトレンドとして、右型下がりなわけで、ざっくり言うと、業界全体が5%で毎年下がっているとして、昨対2%を達成しようとすれば、7%の成長をしなければならないという塩梅です。

昨年、コンピュータ販売研究機構の会長になってから、この業界を右肩上がりにしようとしている、つまりは重力との戦いに果敢にチャレンジしている方々をお招きし、CPU Salonという勉強会を開催しています。1回目は、2016年の7月に、日販の富樫さんと能勢さんに来ていただき「日販はこれからどんな本屋を作ろうとしているのか?」というタイトルで、新規出店の現状を話していただきました。2回目は、3/16に、丸善ジュンク堂の工藤社長と、honto.jpやhontoポイントの運営会社である2Dfactの加藤社長をお招きし、DNPグループの試みについてお聞き、我々出版社の書店営業チームがどんな貢献ができるか考える会を実施しました。

どちらの会もオフレコでお話をしていただいていたため、詳細は差し控えますが、今回に関して言えばお話を聞いて、丸善書店ジュンク堂書店の会社として合併してから文化の融合が進んでいること、そして、丸善ジュンク堂とhonto.jpとの共同戦線が広がっている様を事例を元にお話いただきました。大規模チェーンが取次傘下に入っている中で、独自書店としてこれからも事業を継続していくために、品揃えを確保するために自社倉庫を運営し(SRC)、380万人のhonto会員を元にマーケティングを展開し成果を出し、独自のポスレジシステムを作り、などなど、これからも日本で書店業をやっていくための大連合を模索するためのちゃくちゃくと武器を揃えていること、実際に戸田書店など他社とも契約を結び運営をされていることを、業界紙で見聞きはしていますが、実際にお二人の口から聞くと、覚悟の程が伝わり背筋が伸びる思いがしました。特に、日本の書店業界を語る、工藤社長の心からの声は、その日眠れないぐらい心が震えました。

同じ業界内の重力との戦いでも、ロールが違えば見ているものが変わるわけで、富樫さんも能勢さんも工藤社長も加藤社長も、赤裸々に、厳しいGの中、未来を見据えて手を打っている話をしてくださって、感謝の言葉しかありません。

次の日、名古屋で仕事終わりで、神楽坂かもめブックスの柳下さんと日販名古屋の古賀さんとお酒を飲みました。柳下さんは、今をときめく、書店業界の新星(笑。一度お話してみたいと思っておりました。同じ新宿区に会社があり、弊社とも取引があるというのに、古賀女子の引き合わせにより、初対面が名古屋w。初めてあったとは思えないぐらいに、出版業界の重力との戦いについて一大ブレスト!もしかして、この3人で本を出せたらいいねなんていう夢を語って解散!

やっぱり私は、出版業界のモデル変革を企てている人の話を聞きながら、自分も重力に逆らい続けたい。4年生になっても、ブラウン運動を続けたいと思います。