江青日誌

夢は野山を駆け巡る

これからの10年何をテーマに生きていくか、10thコラボパーティで話しました


デブサミ10周年コラボパーティを、マイクロソフトさんにスポンサード頂き開催させて頂きました。実は、.netも10周年だったというご縁があり。本当にありがたい事です。簡単に翔泳社から挨拶をと言われて、デブサミ10回振り返ったあいさつをするつもりだった(つまり、スピーカー登壇者数とか、スポンサーの変遷とか)のですが、1日目の基調講演でお願いした及川さんが「過去を振り返った講演は意味が無い」的なことをお話されていたので、急遽やめて未来の話をしました。
「未来」というと、日本は高齢化と少子化が進み、2050年に今の人口1億1000万人から8000万人に減ることが予想されています。*1年金・医療・交通・教育など社会インフラが整備されたままこの国が体をなしているのか、今のままだと想像もつきません。そこで、岩手県釜石市(私の生まれた街)ですが、1963年に人口が最高で、それから2011年に半分まで減りました。新日鉄の大リストラがあったため、関連企業含めて出ていったことに端を発しています。1070年代、私が子供の頃の釜石は、校内暴力や放火などで全国紙にも載るような町でした。
この釜石の急速な街の変化が、日本のこれからの問題を先取りしているということで、東京大学社会学研究所の希望プロジェクトの方々が、2006年1月より調査を始めました。

人はどのようにして希望を持ち、そして失うのか。希望は社会とどのような関わりを持つのか。希望学は、社会のなかでの希望の意味とありかについて、一人ひとりが探求するための科学的プロジェクトです。私たちは社会科学者として、事実の積み重ねを通じて、希望について考えていきます。
東京大学社会科学研究所
希望学プロジェクトチーム

結果「釜石には希望がある。ただし、釜石の希望は点在していてつながっていない」とのこと。
希望を「点」⇒「線」⇒「面」これが、個人から社会へ希望が転換していく過程になります。
それでは、日本全体で考えてみたときに、どうかということなんですが、私は「希望を持ちエコでスマートな社会をITで生み出すこと」をこれからの10年考え行動してみたいと思っています。希望がなければ失望も出来ません。失望を乗り越えた希望こそが本物だと希望学のHPにも書いてありました。エコでスマートな社会はITが必須です。福島原発事故のあの騒ぎを見ると、本当に日本のテクノロジストと行政のうまくいっていなさにがっかりするばかりでしたが、がっかりばかりもしていられません。日本で生きていく子どものためにも、これからの10年私はこれを自分のテーマにして、生活者として生きていきたいと思いますし、デベロッパーの皆さんには、生活者として開発者として、一緒に考えていけたらと思っています。