江青日誌

夢は野山を駆け巡る

夜中の電話

私は電話が嫌いだ。会社で電話が掛かってと、本当に暗い声で電話応対をしているらしく、掛けた人間からお願いだからもう少し明るい声で話をしてくれと頼まれるほど。そんなわけで、自分からは(特にプライベートであれば尚更)よっぽどでないと電話をしない。メールのおかげで、電話をしなくても粗方用が足りるのがとってもうれしい派である。
そんな私に、珍しく夜中に電話が掛かってきた。1時間半ほど話をして、そろそろ電話を切る段になって、やっと、相手が問題を解決してほしくて私に電話をしているのではなく、誰かの声を聞きたいから電話をしているのだとわかった。もうちょっと早く察してあげれば、もっと言うべき言葉もあった気がする。秋の夜。