江青日誌

夢は野山を駆け巡る

なぜ会社は変われないのか―危機突破の企業風土改革

去年の3月にファシリテーション協会で柴田さんの講演を聞き、いたく感動して早速購入したのですが、読み進むことができず積読していました。今思うとマネジメント小学生だった私は、一つ一つの言葉の重みに、ただただ落ち込むので、読み進むことができませんでした。また、私自身、社内の組織構造やマネジメント手法について本当に学びたいという気持ちになっていなかったんだと思います。
今年度、私は大きく舵を切りました。人も入れ替わり、商材も入れ替わり、自分が作ったものややってきたものは、もはや原形をとどめていないぐらいに変っています。私がフロントでやっていたころとは、まったく違うオペレーションでものは進んでいて、その上その方がうまくいっています。どんどんやりたい人、できる人にお任せして行こうと思いました。そして、メーカーとしてこの業界で生きていく以上、新しくてどこよりも品質の良いものを、どんどん世に問うて行こうと決意しました。これ、当たり前と思うかもしれませんが、私の中では結構な決意だったのです。今まで会社がなんと言おうとも、私は自分が絶対に成功すると思うものしかやりたくないという、石橋たたく系かつ一匹狼系オペレーションの人間でした。今でこそ言いますが、デブサミの構想を聞いたとき、かかわりたくないので局総会を休んだぐらいです。そんな私がデブサミをやることになった経緯はここでは書きませんが、デブサミを仲間と作っていくことを通じて、リスクを抱えながら、また、一緒に働くチームの仲間を信じながら物を作っていくことを学んだと思います。
今回この本で一番心に響いたのは、「意図的に注意深く不安定な組織をつくることが会社が活性化の鍵」だと指摘。ややもすれば、安定化の方向に石橋タタキ系の人間は持っていきたくなります。でも、それが最終的な安全や安心した組織や業務を保障するものではないということを、この本は教えてくれました。
今日からまた新しい一週間が始まります。有機的な一週間になりますように!