江青日誌

夢は野山を駆け巡る

はじまりは1冊の書籍から

編集者という病い

編集者という病い

私たちの世代が洗脳させられた文芸系編集者といえば、見城徹一派と安原顕でしょう。
安原顕の「編集者は月20万円以上本を買い、読め」と言う言葉、忘れません。
特に見城さんは、えげつない本を作る人という印象。まあ、それを楽しみにしていた1人ではあるのですが。この本自体は、彼が書きためてきたものをまとめたものが中心で、同じ話が結構出てくるので途中凡庸な感じはありますが、彼の書いた巻頭の言葉に、本当にこの人の作るものの神髄を見た気がしました。

僕はつねづね、売れるコンテンツ(本であれテレビ番組であれ何であれ)は四つの要素を備えている、その必要条件をすべてに満たしているものは必ずヒットすると思っています

  1. オリジナルテリがあること。
  2. 明解であること。
  3. 極端であること。
  4. 癒着があること。

この後の文章は、これを命を懸けてやってきた記録です。
このルールは、ある売れることを意識したメディアの人であれば、大なり小なり、自然に行なっていることだと思いますが、敢えてそれをどうやってきたかを書いた本は皆無ではないでしょうか?そう言う意味では、わざわざ手の内を明かさなくても良いのにと思ったのも事実です。とにもかくにも、彼の人生の覚悟を延々読んだ気分でした。そして、勝つことにここまでこだわれることに嫉妬しました。
そして、この本の中に登場する石原慎太郎との逸話を読んで、彼の本を読んでみようかなという気持ちになりました