江青日誌

夢は野山を駆け巡る

逗子

石原慎太郎と言えば「太陽の季節」だと思うのですが、予想した通り町の本屋にはありませんでした。あの世代の本は、新潮社の100冊に入らない限り、もはやネットでしか買えないように思います。残念なことに。その代わりといってはなんですが、見城さんの求めに応じて書き下ろした、ベストセラー「弟」があったのでこちらを買って読みはじめました。
石原さんは、みためカッコ良いし、言っていることも分かりやすい人だと思うのですが、彼のいうところの「マチズモ」がどうも肌に合わなくて(苦笑。あの世代の本は子どものころに良く読んだのですが、遠ざけたままこの歳まで来てしまいました。彼の道理がわからなかった。応業な感じがして。
この本の主役である石原裕次郎は、何をやっても派手になってしまうやんちゃなまま歳をとった人、顔色の悪い、名声のあるおじさんという印象しかなかったのですが(すみません、日活で大活躍の映像はみたことがないので)兄の目を通して見ると、やはりいくつになっても弟、彼もまた彼なりの「マチズモ」の中で、死んで行ったことが良く分かりました
読み終えて思ったことは、テレビから2人に共通して感じた「明るさ」は、逗子の持っている空や海の明るさであり、親の教えと海で教わったルールの元「マチズモ」が形成されたのではないかということです。そして、弟を先に失った兄の気持ちを思いました。
読み始めた時に、友人から逗子で行われる「クリスタルヒーリング」のワークショップに行かないかというお誘い。そして、行ってみると行われる場所は、石原慎太郎邸の隣でした。びっくりしました。