江青日誌

夢は野山を駆け巡る

小川洋子の声を聞く

遅めの朝ごはんを作っていたら、FM TOKYOから小川洋子の声が聞こえてきました!小川洋子は、今生きている作家の中で好きな人ナンバー3に入る個人的には大好きな作家です。それなのに、恥ずかしながら、ラジオの番組を持っていることを、今の今まで知りませんでした(汗。2007年7月から始まっていて、「心と響きあう読書案内」と題し、日曜日の10時から30分間、1冊の本を取り上げ、彼女なりの解釈と作品を感じられる音楽を取り上げるという番組とのこと。今日は、有島武郎の『生れ出づる悩み』でした。
本が好きで好きでたまらない文学少女が、自分が心を揺さぶられた箇所を、仲の良い友達に話しかけるように、番組が構成されていました。私自身は「生れ出づる悩み」を読んだことがなかったのですが、彼女から語られる本そのものストーリーが、まるで約90年以上前の作品とは思えなくて、そして、彼女の取り上げる視点に、わくわくし通しでした。
びっくりしたのは、10年来、お世話になっている電話コーチングの先生の声としゃべり方がそっくりなこと。コーチングの先生には、声だけでお会いしたことはありません。夢見るような少女のような、現実味がない感じがとても似ていました(苦笑。なんとなく風船のように現実から少しだけ浮いている感じ。それが、ユーモラスで豊かな印象を与えてくれました。
来週は、湯川秀樹著『旅人―ある物理学者の回想』を取り上げるとのこと。是非覚えていたら、そして、時間が合ったら、彼女の文学を前にしてわくわくしている「声」を聞きたいと思います。