江青日誌

夢は野山を駆け巡る

「XPエクストリーム・プログラミング入門」を買って思ったこと

DevLOVEの平鍋さんの講演を聞いて、DevLOVE+デブサミで、ケント・ベックさんを呼ぼうと言うプロジェクトと、せっかくなので、この機会に彼の著書である「XPエクストリーム・プログラミング入門」読書会を企画してみんなで読もうという試みが、DevLOVEの中で同時多発的に始まりました。私は、id:ymkz303 さんが主催している新宿の読書会に今日から参加させていただきました。
読書会参加のため、今更ながらアマゾンで購入(恥)11/1に私の手元に来ました。タイトルに「プログラミング」と入っていながら、開発にとどまらない仕事そのものの心得の本と、理解しました。10年も前に書かれた本でありながら、まったく古びた感を感じさせません。開発者でない私も、個人、チーム、社会の中で何をなすべきか、胸に刺さる言葉が沢山ありました。
今日読書会に初参加し、本の内容に対してディスカッションをしてみて感じたのは、よく「同じ釜の飯を食う」ことが仕事で大事だといいますが、「同じ本を読む」ことも企業文化や規範を育成していく上で、効力があるのではないかと思いました。そういえば、友人が前職で、必読書ライブラリをつくっていたことを思い出しました。また、私の旦那様の会社は、みなさんとっても本読みなので、多様性がありながら、価値を共有しているスキームがあるように傍から見えます。会社で一括購入した本を、社員に読書感想文を書かせている企業もあるようです。企業内の文化を共有するのには時間がかかります。本を通じて知識を得ることが、企業文化を形成していくアプローチの一つになりうるのではないかと思いました。
最後に自分への戒めの意味も込めて、本を開いて悲しかったことをあえて書きます。届いた本の奥付を見たところ、2000年に第1版が出、2005年に第2版を刊行しており、どちらも第1刷のままでした。加えて、序文を書いているエリック・ガンマは元より、ケント・ベックの説明や略歴が、この本の中には全く掲載されていません。これは新しく何かを始める人にとって、不親切ではないかと思った次第です。
この本は、世界的に見てIT業界の慣習を変えるきっかけを作った本です。なのに、なのに、現在今こういう体であることに、本当にがっかりしました。出版社は何をやっているのかと・・・・。
出版社は努力するべきだと強く思いました。弊社頑張れ!頑張らなければと本を見て叫びました。

XPエクストリーム・プログラミング入門―変化を受け入れる

XPエクストリーム・プログラミング入門―変化を受け入れる