江青日誌

夢は野山を駆け巡る

大日本印刷×NTTドコモ×CHIグループが作った「2Dfacto(トゥ・ディファクト)」の発表+パーティに出席してきました

珍しく業界パーティに代打で参加してまいりました。大日本印刷が提供してきた電書サービスの「honto」を、新会社である「2Dfacto(トゥ・ディファクト)」に今日から移行し、iPhone、PCだけではなく、ドコモのスマートフォン向けサービスを今日から発開始、トゥ・ディファクトの経営陣の発表。
ある意味それだけの発表会なのに、場所はリッツ・カールトン大日本印刷の営業の方がズラーッと並ぶ廊下。各ブックリーダーが並ぶパーティ会場。出版業界の年齢層の上の方々が、受付にざざざーと並んでいる。一見、バブル期のパーティのよう。でも、そこでかわされている言葉は、印刷業界の最王手と大手書店のリーダーが、ドコモと手を握り、電書のジャンルでも業界のリーダーで在り続けるための決意の現れの場所と見ました。
2011年春までに約10万点の電書を販売していく予定とのこと。また、リアル書店(丸善ジュンク堂文教堂)、オンライン書店BK1との連動など、今グループにある書店機能との連動もしていくとのこと。世界初のリアル書店との連動型。スタッフの方に質問したところ、もう既にアイディアはあるそうです。それに市場はどう反応するのでしょうか?個人的には風呂敷広げたなあという印象。
初代社長は、小城 武彦丸善社長。経歴をお見受けすると、通産省⇒ツタヤオンライン社長⇒産業再生機構⇒代表執行役社長⇒丸善社長(wwww。品のいいお顔の方でした。熱意も計算も人脈も知恵もある。こういう方が舵取りをされるのであれば、AppleAmazonGoogleに食い込んでいけるのではないかと期待してしまいます。
私自身は、トゥ・ディファクトの紹介もそれなりに感動を覚えたのですが、乾杯のご発声をされた岩波書店の山口社長が「電子書籍のリーダーの端末を売るためではなく、広告主のためではなく、読者の喜ぶコンテンツをつくろう。100年、200年残るコンテンツを作ることこそ、出版社の役目だ」という言葉にしびれました。それを聞いただけで、この会に来てよかった!
最後に、パーティって、間を繋ぐ人が大事だと実感。他の出版社の状況をお聞きしたいなと思っても、私自身は、出版畑の人間ではないので、出版関係で知っている方はわずかですし、ましてや、このパーティに来ている方はいらっしゃいませんでした。勇気を持って、周りの方とお話を始めてはみるものの、そういう時に、営業の方が、この場合出版社同士をつないでくれるととても有難かったと思います。聞けば丁寧に教えていただけただけに、もう一歩踏み込んで欲しかったと思いました。ホスト側の役目を再度学んだ会にもなりました。
奇しくも、昨日は、弊社の有料版の電書が発売された初日でした。どんな風に育っていくのか、とても楽しみです。