江青日誌

夢は野山を駆け巡る

Developers Summit 2012サイトオープンしました!「10年目を迎えて」


Developers Summit(以下:デブサミ)は、お陰様で2012年の開催で10回目を迎えることになりました。これも一重に、業界の皆様のお力添えの賜物です。ありがとうございます!
1回目のデブサミの開催準備を始めた2002年当時、日本国内では、オフショアの大規模な事例が出始めたところで、国内ではデベロッパー不要説が流れ始めた時期でした。その一方で、一部の企業は新卒時の教育以外の場をデベロッパーに与えないばかりか、ベンダロックインをデベロッパーに対して行っているように見受けられる時代でもありました。当時は、インターネットの普及期であり、新しいテクノロジーが次々と出ていた時期でした。社会はコードでできているのではないかと思われるほど、ITが無いビジネスや社会インフラが想像できない時代の中で、企業が教育の場を用意しないという現状を打破するため、開発の問題をプロジェクトメンバーと話し合うように、ネットやリアルのデベロッパーコミュニティで切磋琢磨することが、デベロッパーが技術を鍛錬する道ではないかという仮説を立て、デベロッパーコミュニティとの緩やかな連携の元、第1回目のデブサミを開催いたしました。
初めの頃は、こんなコンセプトで講師の方に登壇していただけるものかドキドキでしたが、以来9回で700名を超える有識者の方に登壇いただきました。本当にありがとうございます。
デブサミが10年経ってみて思うことは、SNSやBlogの発達により、デベロッパーコミュニティの設立がしやすくなったことも後押しとなり、腕に覚えのあるエンジニアが、どんどん世の中で発信できる(つまり影響力を出せる)時代となったこと。それにともない、企業・コミュニティ・個人の間の関係性の変化も起こり、会社がコミュニティの力を借りる、または個人のコミュニティ活動を推奨する時代がやってきたと思います。
また、デブサミをやる中で「世の中を端的に変えられるのは、政治家とデザイナーとデベロッパーだけだ」と思うようになりました。技術に対して真摯である姿勢、他者に対する優しい眼差し、ユーザーの問題を解決したいという真面目さ、デベロッパーの方々の持つピュアな気質が、世の中をハックしていくさまを目の当たりにしたからです。その結果、今一番、世の中を刺激するイノベーションを生み出しているのは、デベロッパーだと思うようになりました。
そんな素敵なデベロッパーの皆さんを、応援する場でありたいと願いつづけた10回でした。
皆さんが世の中に送り出すソフトウェアによって、未来が明るい方向へ切り開かれていくことを願って「10年後も世界で通じるエンジニアであるために」というタイトルに今回させて頂きました。是非、この場で、イノベーティブなデベロッパーの皆さんとの出会い、10年後の自分や技術や戦略を考え、話す時間となることを祈念しております。
最後に、歴代のコンテンツ委員の方々に御礼を申し上げます。みなさんのお陰で10回目を迎えられました。本当にありがとうございました!

Developers Summit 2012