江青日誌

夢は野山を駆け巡る

デベロッパーの皆さんのポッセになりたくて

来週、2/14-15にデブサミ2013を開催させていただくことになりました
なんども引き合いに出して恐縮ですが、私自身はデブサミを10回で終わりにするつもりで始めました。志がある人が共に集まる場を10年やり続けると、時代が変わるお手伝いができるのではないかという仮説を立てていたからです。また、2011.3.11で自分の故郷を含めて広範囲に大規模な被害があり、フクシマの状況などを見ると、デブサミをやっている場合ではなく、会社をやめて復旧・復興自分のできることをやるべきではないか、という思いがありました。正直、とりあえず、2012のデブサミが終わったら、社長と身の置き方を相談したいと思っていました。
生まれ故郷釜石は、津波はまた来ると言われて、それに対して十分に対策をしてきたように思います。それでもなおかつ、湾口防波堤を乗り越えてきた津波によって、あれだけの被害が出ることにも絶句しました。フクシマ原発は、、、、壮大なデスマを全世界に晒すことになったその事自体に、空虚な気持ちを持つ続ける自分がいました。数字は嘘をつきませんし、へつらいませんが、それを判断する人間の手によって、どうなるかを毎日つきつけられている気分でした。そして、それを3.11までリスクを認識せず、黙認してきたといっても過言ではない自分を恥じる気持ちでおりました。
デブサミ2012の最後のセッションで、社長がデブサミをひき続きやると宣言してから、いろいろな人から、デブサミ2013をやるべきやらぬべきという声を頂戴しました。言われること自体が面倒で、正直、上記の状況から自分の中のモチベーションを保つのが難しい状況でもありました。でも、結果的にやることを自分で決めた理由は「デベロッパーの皆さんのポッセになりたい」という気持ちからのように思います。長年やっていると、毎年1回ここで会い、みなさんが何かを感じて帰ってくださることを感じます。そして、デブサミをきっかけに業界の中で役割を果たす人になっていったり、サービスを立ち上げる人が出てきたり、本を書く人が出たり、転職したり、大事な任せられる人になっていったり、あのセッションのあの言葉で開発がスムーズになったよ、、、なんていう、その一つ一つがデブサミがなにかしかのお役に立てているようで、自己満足かもしれませんが、単純に嬉しいのです。廊下をすれ違うときやAsk the Speakerで「久しぶり!」とか「初めてなんですけど、一回お話してみたかったんで声をお掛けしてもいいですか?」なんていう光景を見るだけでも、ほんと嬉しいわけなんです。イベント準備自体は、利益ってなんですかっていう感じで、まったくもって大変なんですが、その一言を聞きたくて、私もそうですが多分、翔泳社デブサミの中の人チームもなんとか続けてきたと思うんです。
組織を超えて、性別を超えて、文化を超えて、国境を超えて、IT業界の未来をつくるために「行動」するための人達のポッセになりたい!その場があることが、技術の負の部分こそも越えて行ってくれるのではないか?と思い直しました。規模は違えど、今までの10年でそういう事例を沢山見てきました。デブサミが無くなってもそれが他に変わるだけかもしれませんが、ごった煮感満載のデブサミが果たせる役割がまだあるんじゃないかと思い直したわけなんです。
3.11のことで言えば、悔しいし悲しいけど、へこたれていても、ものは変わらない。どんに絶望していても、生きている限りは、未来に希望を持って生きて行きたい。そして、私は「社会を単的に変えるのは、デザイナーとデベロッパーと政治家だ」と言い続けてきて、その中で、デベロッパーを応援する人生を選んできたわけで、どんな規模でもいいから続けていくべきなのではないかと思った次第です。
「共感と対話と行動から未来が作られる」と信じて、デブサミ2013、来週開幕します。みなさん、今日の18時が申し込みの締切です。まだお席に余裕のあるセッションがありますので、よろしければお越しください!
そして、愛のある批判的な感想も含め、デブサミ後の皆さんのAction!をワクワクしながら待ってます!どうぞよろしくお願いします!

デブサミ2013
http://event.shoeisha.jp/detail/1/