江青日誌

夢は野山を駆け巡る

仕事を続ける意味

私にとって仕事は、合唱と並んで唯二人生で続いている社会活動です。何度も自分の立場を変えたいと思ったことか。でも、26歳で入った3社目の会社でずっと仕事を続けています。で、最近若い人に「何故仕事を続けているのか?」「何故今の会社で働いているのか?」と聞かれるので考えてみました。
まずは「自分のため」
親の脛をかじる子ども時代から、自分で働いて手にしたお金で物を買える喜びを得て、自分が開放された気がしたことを昨日のことのように覚えています。自分が自立して生きていくためには、生活を維持するお金を稼がなければなりません。その上で、自分の生活費を稼ぐために何をしてもいいわけではなく、自分の力が過不足なく社会の中で消化され、その対価としてお金を頂戴出来たらと思っています。働かないで生きてくとしたら、働くのと同じぐらいのエネルギーをかけて節約する生活になると想像しています。人生は長過ぎます。先日「女性は100歳まで生きると思って自己管理をしてください」とお医者様に言われました。凡人のくせに何を言うと言われるかもしれないですし、自己満足と言われればそれまでですが、願わくば、できれば、ちょっとでも人様の役に立つ、または、世の中が良くなるための一助になる仕事をしたいと、50にならんとする今でも思っています。
「何故今の会社で働いているのか?」
何度も独立したらと言われました。転職しようとしたこともありましたが、結果的に今の会社にいる理由は、私は今の会社に恩義を感じているからです。大学を出て、東京に出てきた私には、知り合いは殆どおらず、妹しか頼る人間がいませんでした。今の会社に入り、仕事を任せてもらったおかげで、沢山の人達と出会いました。有名無名にかかわらず、会う方会う方良い方々ばかりでした。そうそう、東京で働き始めた時に、まさか10年間3000人の人が行き来するイベントをやることになるとは全く思ってもないことでした。
また、震災の後、そんな時にも一歩でも歩を進めるのだと、精神的にビンタしてくれたのも、会社の仕事で出来た御縁(Hack For Japan)でした。そんなわけで、人間のきれいなところをたくさん見せていただくきっかけは、全て今の会社のご縁から生まれたことでした。だから、この御縁を作ってくれた会社に対して、私のできることで貢献したいと思っています。正直、自分の力不足や現実の壁を目の前にヘコタレルことも多いですが、基本、この気持で働いています。
「会社をやめたらどうするか?」
会社をやめるときは、自分がやることがない時、追い出される時でしょうか?立場はどうでもいいので、今の会社でも他のところでも、年をとっても自分なりに貢献できることを探して働きたいと思っています。両親も、人に乞われて70過ぎても働いていまいます。そういう人生を目指したいです。
働く中で、世の中の本音と建前、嘘、巨悪を自分なりにウオッチしながら、国の行く末を感じて生きていきたいと思っています。
曲がりなりにも女性にもチャンスをもらえる世の中を作ってくれた先達に感謝しながら。70回目の終戦記念日の前の日に。