江青日誌

夢は野山を駆け巡る

渋谷ヒカリエで開催された「平成の百姓一揆」に参加しました

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「平成の百姓一揆千秋楽」当日販売されたおやつ

もうすぐ8回目の3.11を迎える今、高橋さんが何を考えているか聞きたくて

3/23、渋谷ヒカリエで開催された「平成の百姓一揆高橋博之47キャラバン〜の千秋楽」イベントに参加してきました。書いてみて思ったのですが、「渋谷ヒカリエ」と「百姓一揆」って、すごいパンチのきいた並びですね(笑。

我ら岩手に生を受けた人たちの、いや、食べる通信ポケットマルシェで全国的に頼れる兄貴になった 高橋博之さんが、今何を考えていらっしゃり、何をなさんとされているか、直接言葉を聞きたくて、人間ドック終業後、大遅刻で参加いたしました。
高橋さんは、若くして岩手県議になり、3.11後に高い高い湾口防波堤が建つことを止めるべく県知事に立候補し、落選。その後、「食で世直し」「地方と都会をかき混ぜる」「生産者と購入者の立場を対等に」などなど、ユーモアを交えつつ、本当に今大切なことを、ずばっと言い続けて実行しつづけている方です。震災でもなければ、もしかして、ずっと、議員さんやってらっしゃって、起業してアプリ作るなんてこともなかったかもしれない。つまりは、3.11で思っていた人生と別の道を歩くことになった人の一人です
 

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 ポケットマルシェに参加することは越境なんだと思った

さて、平成の百姓一揆カンファレンス(そう主催者は言ってませんでしたがあえてこう書きます)で「ポケットマルシェ」の生産者と購入者のコーナーがありました。青森から出てきて東京で不動産の営業マンをやっていた時、不動産よりも青森のものを周りの人から買いたいといわれることが多く、喜ばれたので、戻って漁師になることにされた方と、その熱烈なユーザーさんが登壇されました。印象に残ったエピソードとして
  • 直取引でお客様からの感想をもらえることがとてもうれしくて励みになる一方で、養殖のロープを切られたりと地元の方の抵抗はいまだ根深いとのこと。
  • 顧客代表の方が、東京生まれの東京育ちの息子さん(たしか小3)が、「漁師になる」と言っている。天気に一番詳しいのが息子さん
とおっしゃっていて、いい意味でも残念な意味でも、こんなことがポケマルのユーザーさんたちに起きていることに、びっくりしました。つまり、ポケットマルシェに参加することは生産者にとっても顧客にとっても越境なんだと。越境者は摩擦を呼び、飛び地的に熱を持った人を生むわけで、きっと、この話に近いことは、それ以外にもポケマルの周りに起きているのだろうと推測。ぱんちゃんではないですが、みんなが越境者になって、はやく、そんな村八分的なふるまいから解放されることを願う(やった人もやられた人も辛すぎる)
 

吠えながら行動するインテリここにあり!

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高橋さんの独演会、1時間半のうち最後の30分程度しか聞けなかったのですが、その中で、印象的に思った言葉を書きます。
・今まで、東京と田舎(故郷)にどちらかを選ばなければならなくて心苦しいかったけど、どちらもかかわる人生を生きようではないか!
・(ポケットマルシェの話の中で)わがままな俺(高橋さん)とわがままな生産者わがままな顧客の対応をしているわが社員w←わがままじゃなければ、ポケットマルシェに乗ってこないですよね。生産者も顧客も)
・「生産地に来てください。というと、遠いとか時間がないと人は言うけど、生産者も俺も、地方から来ているんだから、来てよ。」←おっしゃる通り
 
2012年に渋谷で岩手未来ミートアップというイベントを企画したときに高橋さんが突然、スピーチしてくださったのをお聞きして以来だったのですが、お話や表現力はますます豊かになられているのに、感動。さすが、カンブリア宮殿に出る男!何より感動したのは、震災直後と変わらない、世の中に対する焦り、課題や人と向き合うさま、理想論を振りかざすだけでなく、視線を落として地べたにはいつくばって、人と出会い、メッセージを発している姿でした。
また、復興支援で釜石市に派遣されていた山口幹生さんがCOOの立場で、2018年夏からポケットマルシェに加われたことも、このイベントで知り、とても頼もしくうれしく思いました。高橋さん(ビジョナリー)と山口さん(オペレーション)+ポケマルのみなさんで、きっと、ほいほい越境してくれる人を生むに違いない。
 

考えるよりもまず行動。リアルタイムクリック!

もっと深い話もありました。地方に人がいない。地方にある環境破壊の話。それに対して、私が何かできることはないのですが、そこで途方にくれずに、今すぐ、私にできることは、まずは、ポケットマルシェで買ってみようと思います。食べる通信で高橋さんの周りには、おいしいものを作っている生産者さんが集まることはよく知ってます。そして、植木鉢コンポスト、さぼっていたけど復活しようと思いました。地球のために、私のために、そして、作ってくださった方に感謝の意味で。そしてそして、この試みを応援し続けようと思いました。

最後に、高橋さんの書かれた本 を貼っておきます!

都市と地方をかきまぜる 「食べる通信」の奇跡 (光文社新書)

都市と地方をかきまぜる 「食べる通信」の奇跡 (光文社新書)

 
人口減少社会の未来学

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だから、ぼくは農家をスターにする 「食べる通信」の挑戦

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