江青日誌

夢は野山を駆け巡る

軍艦島周遊ツアー


東京を出るときには、軍艦島上陸ツアーが一杯で長崎湾周遊ツアーを旦那さんが予約してくれていました。当日、船着場に行くと、臨時便の周遊ツアーがあるではありませんか?!変更し、いざ、乗船。
長崎は、北方領土を除くと、日本一の海岸線の長さを誇るリアス式海岸と島々で構成されている県。山並みと海のコントラストが美しいところなのですが、三菱重工業の長崎造船所が海岸線や島をぶった切る形で、工場を建てています。重工業地帯と自然の山並みのコントラストを見ながら航路は続きます。
そして、忽然と軍艦島が現れました。とにかく、こんな小さな島に5000人の人が暮らし、豊かな生活を送っていたとは、今となっては信じられないぐらいの廃墟でした。軍艦島でとてた石炭は、とても質が良い粘着質なもので、北九州の八幡製鉄に運び、そこで、鉄を作っていたとのこと。鉄が国家だった時代。そう、長崎に降り立ったとき、昨年行った北九州と同じ香りがしました。昔はもっと活気があったのに。。。と町全体が言っているような香り。それを軍艦島で再認識させらました。
私は、こんな木のないコンクリートの塊で暮らすのはいやだなあと思って島を見てました。でも、船内で見た人が住んでいたころの軍艦島のフィルムの中に出てくる人達は、とても活気があって、幸せそうで、楽しそうで、そして、その表情が自然でした。今の廃墟からは想像がつきません。実際にこの町に住んでいる人が存命な内に、誰かが、この島を題材にした映画を撮らないかなと思いました。