Apple Watchが「心房細動」を知らせてきた
2024年に11月の夜、ソファーに寝転びながら本を読んでいたら、「心房細動の疑いがあります。病院にかかることをおすすめします」というApple Watchのアラートが出ていました。
心房細動を簡単に説明すると
- 心臓の血を送り出す筋肉の老化によって、一定のリズムで送れなくなり、不規則になることで不整脈が起きる
- お医者様いわく、心房細動が起きたことが原因で即死は限りなくないとのこと(AEDのお世話になるのは、心室細動)、長引くことで、脳梗塞や認知症になりやすくなる→介護のリスクが上がる
- 原因が老化のため、投薬で良くなることはなく、カテーテルと呼ばれる細い管を血管から挿入し、心臓の筋肉の一部を焼灼(アブレーション)する手術をお医者様にオススメされた
「心臓を手術する」という言葉にビビって、当初、投薬でと思ったのですが、Facebookに投稿したところ、ご自身やご家族が、カテーテルアブレーション手術を受けた方が多く、「絶対やったほうがいい」「全然楽勝だった」「カテーテルアブレーション手術は体のダメージが少ない」「むしろ、術後じっとしている間のための尿管入れられた方が痛かった」と教えていただきました。ありがたいことです!
覚悟を決め、やるなら早い内が良いということで、12月末に手術の意向をお医者様に伝え、4月に予約ができました。
急いで手術を受けた理由の一つに、高額医療制度の見直しがありそうだったことがありました。結果的に法案は出なかったのですが、心房細胞のカテーテルアブレーション手術は、一般的には自己負担額が100万円以上かかるのが、高額療養費制度を利用することで、月の医療費負担が10万円前後まで軽減するので、踏み切った次第です。
入院ライフ
やってみた友人たちの話を聞くと、次の日から仕事ができたぐらい術後元気だったそうなのですが、体調を崩したことを考え、GW前の最後の手術日にしました。
- 手術前日0日目・・・14:00病院へ。説明を受ける、検査後、入院、剃毛
- 手術日1日目
- 7:00点滴開始
- 8:30までは水を飲んでいい。朝食抜き
- 9:00手術室へ。
- 12:00ぐらいに部屋に戻る
- 13:00ぐらいに看護婦さんに補助していただきながら昼ご飯を食べる
- 14:00ぐらいに母と主人がお見舞いに来てくれた
- 14:15ぐらいにお医者様が来てくださり、術後の説明を受ける
- 18:00の晩御飯、斜めにベットを上昇させ自分でご飯を食べる。寝返りOKに
- 22:00ぐらいに看護婦さんが巡回で来てくださり、8:30から尿意がなく1回もしていないことを告げ、話し合いの結果、導尿(おしっこの管を一時的にいれる)していただく。そこから尿意が復活し、オムツにできるようになった。
- 2日目
- 7:30ぐらいにお医者様が現れ、抜糸。歩いてもいいとのこと。
- 11:00 シャワーを浴びる 以下、病院内で適当に過ごす
- 食道に近いところに心房細動が出やすいところがあったため、胸焼けを防ぐための薬と、手術の後遺症で心房細動が3週間ぐらい出やすくなるらしく、抑える薬が出る
- 3日目から4日目
- 5日目
- 退院予定
先達からのアドバイスで入院ハック
- 心臓を冷気で焼く方法もあり、そちらのほうが楽だと教えていただきましたが、私のかかりつけの病院が対応していなかったので、やけど系で行くことにしました
- 「術後、尿管が痛い」とアドバイスを事前にいただき、子宮筋腫のときに、尿管が外れても歩くのに困るぐらい、痛かったので、5回ぐらい交渉してオムツにしてもらいました。お陰で、痛くなくて幸せですが、前に書いた通り、術後まったく尿意を感じず、夜、看護婦さんにお世話になってしまい、申し訳なかったです。
- 「術後、上向きでずっと寝ているのが辛い」とアドバイスありましたが、寝たり、見舞いがあったりしているうちに、あっという間に、寝返りOKになったので、私の場合、さほど気になりませんでした。
-
「前回入院したときに、祈れなくなってしまって、2ヶ月ほどミサに出れなくなってしまったのだがどうしたらいいか」と神父様に相談したところ、祈れないときほど祈るべきなので、主の祈りなど、祈れないときに自動的に祈るお祈りを決めておきなさいと言っていただき、ロザリオや教皇様のお写真や本を持ち込んだ(新米カトリック信者ゆえの悩み)
持ち込んだ教皇フランシスコのお写真など
やってみてどうだったか?
私は、子宮筋腫、腸閉塞、盲腸、複雑骨折と今回の心房細動と、計5回手術を受けていますが、今回が一番、術後楽ちんでした。(カテーテルアブレーション手術を発案したお医者様に感謝!)
今までの手術は、子宮筋腫以外、調子が悪くて病院に行ったら、即入院、即手術だったので、考える暇もなく、まな板の鯉役になったのですが、今回は、手術予約してから実施まで時間がたっぷりあったこともあり、ガラにもなく遺書を書きました。人生を振り返る大事な時間になったように思います。
手術を勧めてくださった方の中には、親御さんが80歳を超えてから手術を受けられた方もいて、そういう先達たちの声にとても勇気づけられました。また、この間、お友達から優しく声をかけていただいたことも、ビビリな私としてはありがたかったです。
心房細動の原因が老化であることから、誰にもなりえる病気ということで、主人から誰かの何かのお役にたつかもと提案を受け、また、お世話になった方々に感謝を込めてブログに書きました。ありがとうございました!
Bon Voyage!