江青日誌

夢は野山を駆け巡る

これからのソフトウェア開発の形

そろそろ、デブサミプロジェクト始動しなくては!ということで、あっちこっちに出没してお話を聞かせていただいています。金曜日は、漆原さんと雄介君と話をしました。くしくも、これから求められるソフトウェア開発の形とエンジニアのスキルの話になりました。
こういうことをまじめに、(しかもある種同業者が)話し合えることが、面白くうれしかったです。
正直に言うと、デブサミのことを考えるとおなかが痛くなるぐらい緊張します。今年もやり切れるかなあと途方に暮れる時もあります。
でも、仲間と話をしていると、アイディアが出てきて、人が集まってきます。その瞬間がたまらなくうれしい。だから続けられると思っています。
今年もたくさんの皆さんの力を借りて、たくさんの皆さんに、ITの知をシェアするために、デブサミ2008、やって行きたいと思います。どうぞ、よろしくお願いします。

ビジネスとプロジェクトの違いの間で

昨年のデブサミのテーマは、「デベロッパーがビジネスを刺激する」でした。残念ながら、全然浸透しませんでした。私たち自身のこのテーマに対する伝え方が弱かったのだと思います。
ただ、それ以上に感じたのは、「ビジネス」という言葉に対するデベロッパーの方々の無関心さでした。「プロジェクト」には反応するのですが、「ビジネス」にはまったく持って興味がないようでした。それに私は心底がっかりしました(今もしています)
例えば、殆どのSIerは、人月で売上が決まってしまいます。自分の価値をいくらでお客様が捕らえている現状があり、その組織に属している以上、自分の価値を上げるためにはどうしたら良いのか、ということに興味を持って欲しい!と思うのは、私の独りよがりでしょうか?
デブサミに関わらず、私自身は、売上目標や売上原価が上から落ちてくるのではなくて、自分で数字の根拠をつくり、会社を説得しながら仕事をするのが、サラリーマンたるものだと思っていました。自分の価値を数値化して、会社を説得しながらものを作っている人が一番偉いし、それがサラリーマンの最大の仕事にしないと、会社に搾取されてされてしまいます。
自分の目標は、自分で決める、自分の上司は最終的に自分である、そして、それが会社や社会の中で、孤立するのではなく有機的に結びつくような形で物事が進んでいる、、、それが私の理想的な流れなんですが、なんだかそれ自体の感覚が違うのだろうか。。。。と感じた次第。
もちろん、会社の大本営の発表の元オペレーションをするのが、通常の流れだと思います。ただ、今世の中を闊歩しているトヨタ式改善運動も、自分たちの創意工夫をフロー化しようという流れだと思います。上から与えられるものではなくて、現場の感覚から生まれるものを見える化して、経営と有機的な流れを生む、、、その方向に世の中は向いているのではないかと思っています
また、デベロッパーの皆さんは、世の中のインフラを作っている、そして、そのインフラは、日々進化しているわけで、その波の中で、新たな価値を創造できる切符を持っているわけですよね。少なくとも、産業障壁は、原子力や製鉄所なんかよりも全然低いし、グローバルに商売できるかの威勢も秘めている。ビジネスマンのセンスを持っていると、可能性は広がると思うのです。ビジネスマンになれ、といっているのではなく、そちら方面にも少し目を向けたら、業界の潮の流れは良くなるのではないかという仮説でした。
きっと、私が練れていなかったのだと思います。反省をこめて、引き続き自分の中でも考えていきたいと思います。