江青日誌

夢は野山を駆け巡る

延岡二日目


朝から今山八幡神社に参拝。雨で緑が洗われて美しかった。
さて、延岡に行ったら岩切一族を代表して墓参りに行こうと思ってました。おじいちゃんの妹さんが後妻に入った先の長男の方が、墓参りに付き合って頂けることになりました。よくよく考えると、つまりは、延岡には岩切を名乗る親戚はいないということ。行ってみたら、岩切のお墓は今はなく、納骨堂に先祖代々ひっそりと祀られておりました。
父の話だと、明治時代に延岡で日高さんという人がぶりをたくさんとるための漁法を開発し、その人の下でおじいちゃんは今で言うと常務みたいな立場で働いていたそうです。日高漁法を広めるため、岩手県の釜石まで来、祖母と結婚し、所帯を持ちました。事業に失敗し、東京で一旗上げて帰ってくると行って出ていったきり、釜石にも延岡にも帰らず、東京で独りで死んで行きました。そんなわけで、我が家では、延岡の話もおじいちゃんの話も何となくタブーな感じがありました。おじいちゃんの葬式まで、おじいちゃんが生きていたとは知りませんでしたし。おじいちゃんの妹さんは痴呆症が進み、しゃべれないし誰もわからない状態だそうです。行ってみて、私が岩切という姓を名乗っているにも関わらず、ルーツをしれないもどかしさ、おじいちゃんやおじいちゃんの前の世代の岩切さん達からのバトンを延岡からは、感じることが出来ないという、根無し草的な喪失感を覚えました。もうちょっと、ステークホルダーが元気なうちに、来ればよかったということなんでしょうか?
それでも、百聞は一見にしかず。延岡に来てみて、本当に良かったです。会った人達みんなから、素朴で親切で、南国の持つ明るさみたいなものを感じました。もう一回今度は、高千穂とセットで訪れたいと思います!