江青日誌

夢は野山を駆け巡る

ワーキングマザーの話を聞きにいって考えたこと

大学時代からの友人と、1年ぶりに会いました。彼女はベンチャーから一部上場まで上がったIT企業の事業部長であり、二児の母。第1子が小学校に上がるのを期に、今年度から時短勤務からフルタイム勤務に切り替えたところ。でも、仕事のこと以外に話をしたいことがたくさんあり、会うと仕事について話をした記憶がありません。ただ、彼女がふと見せた産休・育休中に見せた何気ない表情はなんだったのか、復帰後の仕事と自分のやりがいと組織のギャップなどを、今だから聞いてもいいかなと思い、忙しいところ無理やり時間をとってもらいました。聞けば、優秀なワーキングマザーたちだけの組織をつくり、その部隊の成果が出て急速に仕事を増やしているとの事。昨日は、長年割と近いところで生息していたのに、聞けてこなかった彼女の行動原理の答え合わせ的な話が聞けて、やっとなんでそんなにエネルギッシュなのかやっとわかった気がしました。そして、言っていることが一々正しく、是非、政治家になってよと半分本気で言って分かれました。
人生の巡り会わせというのは本当に不思議なもので、たまたま今私はある組織を任されています。私には、超できるワーキングマザーの部下がいます。部下というのもおこがましく、なんで彼女は私の上司じゃないのだろうか(もしかして、本当は上司なのでは)と思う人。彼女が働きやすい環境を作ることが私の仕事の一つだと思って妊娠時期から見守ってきました。妊娠期間、どんなに仕事を奪おうとしても一歩もひかなかったのを見て、あるところから母子ともに健康で生まれることを祈り、彼女が困ったと言って来たら助けることだけに徹していました。子どもが生まれたときは、五体満足であることをこの目で確認したくて、病院に一目散で行ったこと、今でもあのときのどきどきを覚えています。送られてきた画像だけでは信じられなくて。
彼女の思いだけでなく、一緒に働いている人の思いを大事にしたいと思って日々いるのですが、今回私は下手を打ってしまったようです。鼻つまみ者と言われてもしょうがないでしょう。残念ながら私の人事は私には決められないので、私の現在のポストが適切かどうかは、判断を仰ぎたいと思います。信頼を失ってしまったことに対しては、日々の姿勢で判断してもらうしかないと思っています。
その一方で、ここのところ2010年の売上などシュミレーションをしていました。その時の組織図案を描きながら、自分がいなくても全然大丈夫にキュリキュリ回っている様が想像できました。それはそれで、一抹の寂しさとともにすがすがしい気分。私一人で始めた仕事が組織になり、現在そのトップになっているわけなのですが、私自身が私をお払い箱にできる瞬間が見えました。実際本当にそうなるかどうかはわかりませんが、見えてしまったものはしょうがない。今のミッションを遂行しつつ、自分の次のミッションを探したいと思います。
結論。近未来まで透過させてくれるパワーを、ワーキングマザーにもらった気がしました。仕事のできる母は強い。