江青日誌

夢は野山を駆け巡る

2021年8月に読んだ本

読んだ本の感想を書いている時期もあれば、書いてない時期もあるわけですが、文章の練習を兼ねて、忘備録的にまた書き始めようと思います。

8月は、自分にとって、膝を叩くような本に巡り会えなかったので、9月に期待!

OODA 危機管理と効率・達成を叶えるマネジメント

友人からの紹介。OODAとは、Observe(観察)、Orient(状況判断)、Decide(意思決定)、Act(行動)の一連のマネジメントのこと。朝鮮戦争経験者のアメリカ空軍のジョン・ボイド大佐が提唱。元々は航空戦に臨むパイロットの意思決定として使われていたが、ビジネスの現場にも浸透しつつあるとのことで、友人が教えてくれた。3冊ほど手にとったうちの一つ。この本は、JALの元機長さんがご執筆されていて、飛行機が飛び立った後は、まさに、機長に全権委任でOODAでマネジメントされていた事例が書かれている。OODAとPDCAとの違い、実際のビジネスの現場への提言など、ビジネスマンには気になる点が書かれてある一方、危機管理に少し話が寄りすぎているのが、個人的には残念でした。

もう一冊、『ドイツ電撃戦に学ぶ OODAループ「超」入門 (Panda Publishing)』も読みかけたのですが、これも序章と第1章を読めば十分と思いました。ドイツ空軍の具体的な事例が沢山取り上げられていたのですが、もう少し一般的な話として解説書を読みたかった私としては、途中で挫折してしまいました。別の本も当たってみたいと思います。

 『うたうおばけ』

芥川賞候補になった、くどうれいんのエッセイ集を読んだ。

トークショーを1度見たことがある。とても言葉が豊富な人だった。エッセイにも、言葉の豊富さが満載で、この調子で進むならめんどくさいなあと思っていたが、あるところから、次何が起こるんだろうと楽しみに読んだ。次は小説読んでみよう。

『"ひとり出版社"という働きかた』

ある方から「書籍をだすことになり、書誌情報の配信(JPO)をやればと言われたが、なにがいいの?」と聞かれ、ずぐにフローが出てこなかったことをきっかけに、改めて、出版社の情報インフラを勉強してみようと思って読んだ本。ほら、原理原則は知っているけれど、実際にやるとなると、一番はじめに何をすればいいか、わかってないってことあるじゃないですか?

結果的にこの本には、私の疑問についての記載はなかったのですが、お陰でネットを徘徊し、本の裏表紙についている、ISBNコードの取り方や、出版社記号のとり方を理解しました。ちなみに、出版社記号は、法人だけではなく、個人で取れることも知りました。おひとりさま出版社作れるってことですね。作りませんけれども。

さて、『"ひとり出版社"という働きかた』は、全体的に暗くて、出てくる人たちのうねうねしている思いが延々と書かれていて、読んでいてしんどかったです。もうちょっと、本を作る楽しさ、世に問う醍醐味を感じたかったナ、というのが本音。改訂版が、2021年7月に出ているそうなので、そちらは元気がいい本でありますように。

 『キリスト教のリアル』

 この本は、4人の牧師+1人の神父が、キリスト教新聞社の編集長の司会のもと行った座談会をまとめた本。神と信者に使える方々のお悩み、お給料、スケジュール、葬儀、お休みなどなど、お仕事の裏側を含めた日常生活を、気取り無くお話されているさまがまとめられてます。唯一の神父である晴佐久神父のポジティブさが際立っていました。

ある特異なお仕事の裏側を見る面白さはありましたが、この本の狙っていた読者は誰なんだろうと読みながらずっと思っていました。

 おいしい牛乳は草の色

最近、タイミングが合えば、毎朝6時からポケットマルシェの代表、高橋博之さんがやっている「歩くラジオ」を聞いている。このラジオは、まさに、高橋さんが1時間朝散歩している間に、それぞれの場で革命を起こそうと戦っている、主に農業従事者との対談がFacebookライブの形で放映されるものだ。
最近、たまたま私の聞いた会が、続いて、アルプスの少女ハイジのような、山に牛を放ち、自然のまま育て、搾乳している、ながほら牧場の卒業生たちのお話だった。みな、口々によかったというので、本を読んでみた。
写真が山、緑、牛の写真がとても良い。無理していない。言葉がいらない感じ。ながほら牛乳が飲みたくなった。