江青日誌

夢は野山を駆け巡る

東野高校見学会に参加しました(後で整理して書くかも)

パターン・ランゲージを提唱したクリストファー・アレグザンダーさんが設計した東野高校の見学ツアーにこの週末参加させていただきました。アレグザンダーさんの愛弟子、中埜先生の解説付き、前日のオブラブイベントで参加者の心を鷲掴みにしたジム・コプリエンさんご一家と、建築関係の方と同行させて頂けるという豪華ツアーでした。
さて、東野高校に足を踏み入れた感想は、「なんじゃこりゃー」でした(w。以下、まだ整理が付かないので箇条書きで。
・まず、なんで、アレキサンダーさんに東野高校さんが建築をお願いしたかったのか、お話をきちんと聞きたいと思った。特に、アレグザンダーさんは、ゼネコンに施行してほしくなかったと『パターン、Wiki、XP』に書かれていたが、なぜ、彼の意思を尊重できなかったのか、そして、ゼネコンであったが故に、駄目だった事は何だったのか、話を聞いてみたいと思った。
・木造が多用されていて、部屋に入ると落ち着く。懐かしい感じ。窓からは必ず、緑なり、水なり見えるように考えられていた。
・教室群は、よくよく考えると、昭和40年代の町並みのオマージュでできているような感じもした。
・建物を構成している模様が、蔵だったり、神社仏閣だったり、漆喰だったり、日本の模様を彼なりにとらえ直して再構築している
・講堂、食堂、体育館、など、全校生徒が入れるところが無いことにびっくり!
・トイレが各建物にない!ので、トイレの用を足しに、一端靴を履いて出なければならないのにもびっくりした(w
・食堂は、8人ぐらいの小部屋に分かれていて、ヨーロッパの列車のコンパートメントの中のようだった。
・土曜日の午後だったので、教室や体育館や美術室など行く先々で、学生さんがご飯を食べたり、トランプしていたり、部活動をしていたり、しゃべっていたりしていた。我々からすると、一種の異空間の中にいる気分、アレキサンダーさんさんの作品を味わっている気分なわけですが、彼等からすると、まったく日常の自分たちの空間として、土曜の午後をのんびり過ごしていて、当たり前ですが建築家の作品ではなく、彼等の場所となり、成立していることに嬉しく思いました。それこそ、アレキサンダーさんが作りたかったものだと思います。
・25年経って老朽化も進んできて、直しながら使っているそう。
建築家の方に、「ITの方の方がなぜパターン・ランゲージに関心が高いのか?」と質問を受けました。別の機会に中埜先生からも同じ話を伺ったので、それは本当なのでしょう。でも、IT業界で起こっていることは、後々一般社会で流行ることが多いと思うのです。電車男然り、草食男子然り。なので、ITから建築業界に影響を及ぼす時代が来るといいなと思いました。それはきっと、中埜先生を始め、海を超えてアレキサンダーさんに恩返しできることになると思うからです。そのきっかけが、今年出版される「Nature of Order」の翻訳書になるといいなと思いながら、家路につきました。
頭の悪い文章ですみません。興味のある方は、是非、見学してみてください。桜の季節が素敵だとの事です!
→東野高校Wikipedia
→私の撮った写真
→中埜先生