江青日誌

夢は野山を駆け巡る

115年前の世界にタイムスリップする #7日間ブックカバーチャレンジ その1

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たまたま訪れた書店さんの平台に、たまたま積まれた本を、ジャゲ買いしてしまうことってないですか?やらないように気をつけていても、大型のビジュアルメインの本にやられてしまい、買っては見返しています。そんな本を7日間に渡って紹介します。

一〇〇年前の世界一周

この本は、1905年(明治38年)に、ドイツ人の青年が、アメリカ→カナダ→ハワイ→日本→朝鮮→中国→シンガポール→インド→スリランカなどを周遊した際に、撮った写真117点収録されている本です。

表紙の女子は、九州の芸者さん。17歳と15歳だそうです。こんな感じで、アメリカの景気のいい当時の雰囲気や、日本のまだ江戸時代の趣が残っている自然や町並みなど、100年前のちょっと写真がうまい人のインスタ写真を見るような感じでしょうか(笑。

それにつけても、朝鮮と中国の荒涼とした感じが、その後の世界を予見させるようで、ハッとします。著者は、道中マラリアにかかったことをきっかけに、帰国。第2次世界対戦後、ナチスに反感を持っていた著者はドイツ国籍を放棄。80を過ぎてから、この本をまとめたそうです。思い眺めるのにいい本です。

明治天皇大喪儀写真

1912年(大正元年)11月6に発行の大喪使編『明治天皇大喪儀寪真』を縮刷し、新潮社が復刊したものです。この本を何で買ったかと言うと、忘れました(笑。

我らが国父、明治時代の大ヒーローの明治天皇大喪の礼を、よく見てみると、そこにはその時代が透けて見えてきて、

それ以外にも、Wikipediaを見ると、明治天皇のおじいさまである孝明天皇から、神前のお葬式に変わられたとのこと。大喪の礼にも、天皇制をブランディングするための仕掛けが、大政奉還後、アップデートしているさまを感じます。

こんな知識を得たことで何に役に立つかといえばきっとないわけなのですが、ふと買った本から黙々と、Wikipediaや本を調べたりする時間は、至福の時です。今まで見えてきた世界が変わる瞬間です。

#7日間ブックカバーチャレンジ の参加は、個人的に大好きな本を言葉に出して伝える練習の一環でやってみようと思います!

大学の合格祝いに理工系男子へ、ワタクシ的教養本をプレゼントした

 このエントリーを書くきっかけ

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送った書籍

この春、甥が大学に合格しました❤嬉しいことに、お祝いに本をプレゼントしてほしいとのこと。

大学時代は、親から自立した(精神的にも経済的にも)生活を始めるための準備期間でもあると思います。​

また、社会人になると、なかなか長い休みを取りづらいので、日本国内はもちろん、世界中を旅して、東京以外、日本以外の多様な文化、価値観を感じて欲しい時期でもあります。もちろん、withコロナ期の今は、インターネットで旅をしたり、会話をしたりすることになりますが。
そんなわけで「社会に出た時、世界を旅した時に、教養として知っていたほうがいいこと」という観点で、隊長(=主人)と相談しながら選んだ本たちを公開します。
この本たちが、あなたの人生の応援団として機能してくれることを祈って​!

 今すぐ使える技を得る

コンピュータサイエンス

コンピュータサイエンスは社会的課題を解決するためにできた新しい学問」。

何かを成し遂げようとする裏でには、必ずコンピュータが動いている時代になりましたよね。だからこそ、コンピュータの 振る舞いを理解するための本を届けたいと思いました。​​
この本は読んだことがないのですが、なんてったって伝説的な計算機科学者のカーニハン先生が一般の大人のためにプリンストン大学で行った講義が元であること、日本で発売1ヶ月で3刷になったこと、酒匂さんが訳していること、隊長がサンプルを読んで「この本を送りたい!」と言ってくれたことで、弊社の本ではなく、この本を選びました。(ちなみに、版権を獲得しようとオークションに参加して負けた口で)

大学に通う前に、ちら読みしておくことをオススメします!

以下もおすすめです

みんなのコンピュータサイエンス

みんなのコンピュータサイエンス

 

クラウドサービスマニュアル編

ゼロからはじめる Dropbox & Google Drive & OneDrive & Evernote スマートガイド

ゼロからはじめる Dropbox & Google Drive & OneDrive & Evernote スマートガイド

  • 作者:リンクアップ
  • 発売日: 2019/05/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

今やクラウドサービスを使って、文章を書き、クラウドサービス上にファイルを保存する時代になりました。

この本は、クラウドサービスの機能、用語、目的などを解説した上で、4大クラウドサービス「Dropbox」「Google Drive」「OneDrive」「Evernote」それぞれの特長、基本的な使い方、活用法、サービス間の連携方法などを紹介しています。

大学生活、パソコンで何かを書いたり、作ったりするときに、これらのサービスを、実際に使ってみて欲しいので、マニュアルをプレゼントします

ただ、クラウドサービスは、ちょくちょくサービス内容が変わります。最新情報を、ぐぐって調べてくださいませ

文章術編

理科系の作文技術(リフロー版) (中公新書)
 

 これまた読んだことがないのですが、1981年に刊行されて以来、名著として語り継がれ、未だに売れ続けているというお化け本です

たくさんのエンジニアがこれで文章を書く術を学んだことが、アマゾンレビューやエンジニアブログなどで読むことが出来ます

論理トレーニング101題

論理トレーニング101題

  • 作者:野矢 茂樹
  • 発売日: 2001/05/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

これも隊長の推薦です

「日本語で論理の力を鍛えるのに便利です(^^)

思考力を鍛えるにはもってこいの一冊です。まだ65問目ですが、解いていく中で楽しくなってきました^ ^」とアマゾンレビューにありました。ぜひ、やってみてください!

 世界の文化の​源を知る

 阿刀田高は、国会図書館の職員から、作家になった異色の人です。宗教色を廃し、古典を解説した書籍を手がけていて、私もこれらの本を読みながら、異国の価値観を学びました。​

西洋の絵や小説、映画などのモチーフが、神話や聖書取られていることが多いこと、2030年にはイスラム教徒は約22億人(世界総人口比26.4%)に拡大見込みです。それぞれの教義、知っておいて損はないと思います​

もし、阿刀田高の解説が、頭に入ってこないなあと思ったら、是非、別の本でチャレンジしてみてください

旧約聖書を知っていますか

旧約聖書を知っていますか

 
新約聖書を知っていますか (新潮文庫)

新約聖書を知っていますか (新潮文庫)

  • 作者:阿刀田 高
  • 発売日: 1996/11/29
  • メディア: 文庫
 
コーランを知っていますか (新潮文庫)

コーランを知っていますか (新潮文庫)

  • 作者:阿刀田 高
  • 発売日: 2005/12/22
  • メディア: 文庫
 

 

日本を知り、味わう​

このテーマは、海外の人と日本文化を話しをする全体で、教養として読んでいて欲しい作家、本で選びました。​

今、世界中で読まれている日本人作家といえば、村上春樹。その中から、私が何度も読み返している本を選びました。​

海辺のカフカ 全2巻 完結セット (新潮文庫)

海辺のカフカ 全2巻 完結セット (新潮文庫)

  • 作者:村上 春樹
  • 発売日: 2010/11/05
  • メディア: 文庫
 

夏目漱石は、なんと言っても日本語が美しいのです。漢文と英語を極めて、学者の道を捨てて作家の道を選んだ、 漱石の文章を味わってください。アマゾンの草枕のページに、英語で読んだ人のレビューがたくさん上がっています​

夢十夜・草枕 (集英社文庫)

夢十夜・草枕 (集英社文庫)

  • 作者:夏目 漱石
  • 発売日: 1992/12/15
  • メディア: 文庫
 

『まんが茶会入門』は、私の父が60過ぎてお茶のお点前を 学ぶために買った本。茶道の専門出版社「淡交社」が出しているので、わかりやすいです。日本文化を知る入り口として選びました。

まんが茶会入門

まんが茶会入門

 

社会を知る

50年も生きていると、突発的だと思われる事象でも、先達の知恵や、過去に検証されている結果が転がっていることに気づかされます。​

動物農場: 付「G・オーウェルをめぐって」開高健 (ちくま文庫)』は、ジョージ・オーウェルが1945年に当時のソ連の政治体制を批判するために書いた本です。民衆の無知が政治家の利権を無情にも育ててしまう様を暴きました。小説も良いのですが、私は怖すぎて、小説ではページをめくることができず、読了できませんでした。そんなわけで、石森章太郎の漫画『アニマル・ファーム (ちくま文庫)』をプレゼントしました。

 その対になるのが、福沢諭吉先生の『学問のすすめ』。骨子は同じです。鎖国をやめた日本が国力の差を克服するため、自分で自分の人生のハンドルを切り続けるためには、学び続けることだというくだりは、ぐっときます。

 『サピエンス全史文明の構造と人類の幸福 』は、ホモ・サピエンスの歴史を俯瞰するという偉業を成し遂げ、世界的ベストセラーを続けている本です。特に、「理系」頭の人の方が、人類の歴史のテンプレを手に入れている感があるので、オススメしてみます!​

リスク 神々への反逆 (上)(下)巻セット
 

ビジネスの世界にもテンプレがあることをお知らせしたくて、隊長と何が良いか話しをしていた時に出てきた本。『イノベーションのジレンマ 増補改訂版 (Harvard Business School Press)』『キャズム Ver.2 増補改訂版 新商品をブレイクさせる「超」マーケティング理論』『[新装版]ピーターの法則――「階層社会学」が暴く会社に無能があふれる理由』など、ビジネスの法則を頭に入れておくと、「あ、今この時期ね!」と俯瞰できるので、イメトレ用として​

 私のセレクションだとどうしても、重く楽しくない本ばかりになりがちなので、隊長に楽しくて、SFの名作を選んでもらいました。​

最後に

甥にどんな本を贈ろうかと、主人と話し合いながら骨子を決め、本を選んでいく工程そのものが楽しかったです。この本たちは、決して面白い本ばかりではないですが、見ておいたほうがいい本を選んだつもりです。

入れたかったけど入れなかった本としてを記します

withコロナ期は「節約と勉強に努めたほうが良い」とフォローワーの方がつぶやいていました。読んでくださった方の、読書のきっかけになれば幸いです!

 

 

「実践者が投票で選んだ【アジャイル・スクラム】の基礎力をつける本2020」投票結果を発表します!#旅するAgile本箱

こんにちは

2020年、全世界的にメモリアルな年になってしまうこと間違いなしな昨今、みなさん、お元気でいらっしゃいますでしょうか?恐怖に支配されないためにも、今年は「コロナにかからないための対策の年」は当然のこと、裏テーマとして「お勉強の年にする」をオススメしたいです!

そんなわけで、「会社から突然スクラム開発やれって言われたときに読むべき本」というお題で、アジャイル実践者の方々に投票いただいた結果をもとに、70冊弱を貸し出しする「旅するAgile本箱」の2020年版の投票結果がまとまりました!そしてそして、本日から、丸善丸の内本店のコンピュータ書売り場で、なんと、フェアを開催しております!

なかなか、ご来店ください!とは言いづらい状況ではありますが、もし、東京駅界隈にお出かけされる機会がある方は、4/1から約1ヶ月実施される予定ですので、お立ち寄りいただけると幸いです!

それではおまたせしました!

丸善丸の内本店のフェア用に、投票してくださった方の中からお願いし、素敵なPOPを執筆いただいたので、アップしつつ、順位をご報告させていただきます!

旅するAgile本箱2020:第1位から第20位発表!

アジャイルサムライ−達人開発者への道−

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エクストリームプログラミング

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SCRUM BOOT CAMP THE BOOK

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アジャイルな見積りと計画づくり ~価値あるソフトウェアを育てる概念と技法~

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テスト駆動開発

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Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか

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エッセンシャル スクラム: アジャイル開発に関わるすべての人のための完全攻略ガイド (Object Oriented Selection)

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アジャイルレトロスペクティブズ 強いチームを育てる「ふりかえり」の手引き

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ジョイ・インク 役職も部署もない全員主役のマネジメント

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アジャイルサムライ−達人開発者への道−

カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで

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Fearless Change アジャイルに効く アイデアを組織に広めるための48のパターン

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ユーザーストーリーマッピング

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アジャイルイントロダクション (トップエスイー入門講座)

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スクラム現場ガイド -スクラムを始めてみたけどうまくいかない時に読む本-

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レガシーコードからの脱却 ―ソフトウェアの寿命を延ばし価値を高める9つのプラクティス

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アジャイルコーチング

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トヨタ生産方式――脱規模の経営をめざして

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パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

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正しいものを正しくつくる プロダクトをつくるとはどういうことなのか、あるいはアジャイルのその先について

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ザッソウ 結果を出すチームの習慣 ホウレンソウに代わる「雑談+相談」

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アジャイルサムライ』が2019年に続き2冠。めちゃめちゃ強いですね!

ただ、20冊中8冊が、2020年版では入れ替わっています。割と変化が激しい年だったと言えるのではないでしょうか?全部読んでくださった方は、声をかけてください!お話させていただきたいです!

「実践者が投票で選んだ「アジャイルスクラム」の基礎力をつける本2020」POPダウンロード先

もし「職場の本棚に設置したい!」「うちの本屋でもフェアやりたい!」「このPOPををしおり代わりに自分で使いたい!」などと思ってくださった方!ダウンロードリンクはこちらです!

drive.google.com

投票してくださったみなさま、ご協力ありがとうございました!

今回の投票に応じてくださった方のお名前を、感謝を持って記します。○がついているのは、POPの執筆をお願いした方です。2019年度版の投票に参加していただいた方と、2019年旅するAgile本箱を借りてくださった方に呼びかけ、応じてくださった方に、投票いただきました。また、RSGT2020の会場でドット投票をしてくださった皆さんの結果も1人分として、加えさせていただきました。ありがとうございました!

  • RSGT2020の会場でドット投票をしてくださった皆さん
  • 椎葉 光行さん○
  • Kyon Mmさん○
  • 安藤 寿之さん○
  • 高橋 征義さん
  • 西村 直人さん
  • 吉羽 龍太郎さん○
  • 及部 敬雄さん○
  • 関 将俊さん
  • 安井 力さん○
  • 深谷 美和さん○
  • 和田 憲明さん○
  • 細澤 あゆみさん○
  • Yasunobu Kawaguchiさん○
  • 絹川 達也さん○
  • 開原 隆弘さん○
  • 渡辺 知恵美さん○
  • 安田 忠弘さん○
  • 森實 繁樹さん
  • 中野 安美さん○
  • 小林 智博さん
  • 小坂 淳貴さん○
  • 陶山 育男さん○
  • 森竹 泰文さん○
  • 岩切 晃子

全冊揃えてみたくなった方用Fax注文用紙(準備中)

丸善丸の内本店様用の注文書を作りました。丸善丸の内本店さんにお持ちいただけると、全冊購入できます。また、蔵書リストとしても使えます!

旅するAgile本箱イエローページ

本との出会いを創発したいと思って、活動してます。いま、集まりづらい状況ではありますが、職場やイベント会場などに、送料を負担いただき、最長1ヶ月貸し出してますので、良きところでお申し込みいただければ幸いです!

私もまだ読んでない本があるので、2020年中に読もうと思います。良い人生を!

ITエンジニアが選んだ「こどもプログラミング本大賞2020」デブサミ2020投票所分 #devsumi 投票御礼&途中経過発表

みなさま、昨今の状況の中、いかがお過ごしでしょうか?

いつもより長い春休みが、突然始まった、お子さんたちに取り組んで頂くネタとして、blogを書いてます!

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CA Tech Kids School投票所の風景。熱心に見ていただきました!

そもそも「こどもプログラミング本」大賞って?

さて、突然誕生した「こどもプログラミング書籍」というジャンル。今年も日販さんからの要請に応える形で、デブサミが、ITエンジニアの投票所提供スポンサーとなり、今年で2回目になります

⇒経緯はこちら

デブサミ2019の2日目に開催される「こどもプログラミング本 大賞」投票会&品評会で、エンジニアの皆さんからフィードバックがたくさん欲しい! - 江青日誌

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デブサミ投票所の風景

デブサミ2020投票所は、推定投票参加者428人と、昨年の約1.5倍だったとのこと!ありがとうございます!

 なお、「こどもプログラミング本大賞2020」は、デブサミ投票所の結果に加えて、CA Tech Kids Schoolさん(2/22-2/23で投票終了)や、都内の小学校での投票結果をまとめ、5月中旬に、日販さんから大賞の発表があり、全国書店でフェアが開始されるとのことです❤ 

デブサミ2020で、投票が多かった「こどもプログラミング本」は?

日販さんのお許しをいただき、デブサミ投票所で得票が多かった書籍を先出しさせていただきます。投票所で頂いたコメントも併記します。

いつもより長い春休みが突然始まった、お子さんたちに取り組んで頂くネタとして、また、大人の学び直しとして、書店で書籍を手にとっていただけたら、嬉しいです❤

さわって学べるプログラミング図鑑

さわって学べるプログラミング図鑑

  • 発売日: 2019/02/26
  • メディア: 単行本
 
  • 親子でいっしょに遊んで学べる本です
  • 本のサイズ、ギミック的に子どもに楽しんでもらえそう
ルビィのぼうけん こんにちは!プログラミング

ルビィのぼうけん こんにちは!プログラミング

 
作って学ぶScratchドリル (O'REILLY KIDS)

作って学ぶScratchドリル (O'REILLY KIDS)

 
  • 6才のむすめと楽しみながら学べました!
  • 子供はあきっぽい。文が多いのは読まないが、このくらいの文字量はちょうどよいと思う。
  • 動物シールがかわいい!
  •  子どもと遊ぶにはラズパイはテッパン
  •  あまりガキっぽいデザインでないところがgood!
アルゴリズム図鑑 絵で見てわかる26のアルゴリズム

アルゴリズム図鑑 絵で見てわかる26のアルゴリズム

 
  • うちの役員にも読ませたい
  • 新人研修でも十分つかえる内容!!
  • アプリが特によい。アルゴリズムをイメージできる(有料だけど)
  •  いつの時代でも役立つベースとなる知識を保護者・教員からしっかりと教えてもらいたい!!
絵でわかるはじめてのプログラミング

絵でわかるはじめてのプログラミング

  • 発売日: 2020/02/06
  • メディア: 単行本
 

 

以上、先出し情報でした!

重ねて、投票いただきありがとうございました!

追伸的に、、、ちょっとCM

 『ルビィのぼうけん』シリーズの最終巻が、予約受付中!

なんと、ルビィとともにAIロボットが、学校に行っちゃいます!

ルビィのぼうけん AIロボット、学校へいく

ルビィのぼうけん AIロボット、学校へいく

 

 

併せて読んでほしい 

 

 

デブサミ2020 14A8「キャリアトランスフォーメーションをみんなで考えよう」を終えて #devsumi

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「 ITエンジニアが、自分のため=チームのため=世のために、わくわくしながら、サービスやシステムをリリースしてくれたら、きっと日本の将来は、ステキなものになっていくに違いない。そのためにはエンジニア同士で、日頃の鍛錬で得たものをシェアし、語り合う場を作るといいのでは?という仮説を立て、2003年に始まったデブサミ

オーガナイザーを卒業したのに、デブサミ2020でどうしても「開発者からマネジメントってどうよ」と、問いかけたくなりました。一番始めに市谷さんに思いを相談したところ、快諾いただいて、石井さん、黒田さんに声をかけてパネルでいこうと話がまとまり、現オーガナイザーである近藤祐子どのにネタを見ていただいたら枠をもらえ、お届けしたのがこのセッションです。

私の黒歴史を少々。20代の頃、新媒体の立ち上げスタッフを、会社を変えて2回経験しました。2回とも創刊から1年持たずに休刊→1社は親会社に吸収されたことをきっかけにメンバーはちりぢりに。もう1社は、主たる事業の打ち切りを事前通告されたことを受け、始めた新規事業だったため、大きな借金を負っただけでなく、3年ぐらい会社のビジネスモデルが定まらず迷走する経験をしました。どちらも、採算分岐はいくらで、いつまでに達成しなければプロジェクトがおしゃかになるか、作り手売り手、経営者すらわかっていなかったプロジェクトに感じました。このことが「マネジメントってなんだろうか」と、考えるきっかけになりました。

月日がたち、アベノミクスの今、同じ香りがあちこちから立ち上がってきているような気するのです。開発者とビジネスサイドでKPIが共有されていない、開発チームとビジネスサイドがOne Teamになっていない感じがプンプン。

Companyは「ともにパンを食べる」が語源。「ともに働き、利益を分配する」という意味です。同じ釜の飯を食う仲間に、無関心でいて欲しくないし、共に働いて得る成果に無関心では、極端な話、大なり小なり、そのチームは『動物農場』化か、『ピーターの法則』に陥るように感じています。

でですね、ITだらけの世の中でプロダクトをリリースするには、ビジネスサイドに開発者もどんどん口を出し、経営判断に参画して欲しくて。そんなわけで、開発者から「起業した」「家業を継いだ」「出世し(て)た」3勇士に登壇いただいて、知見を伺い、開発者の皆さんの背中を押そうと企画しました。

 

www.slideshare.net

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togetter.com

個人的には、市谷さんの「自分で仮説検証を責任を持ってやるには経営者しかなかった」「自分自身を定義し続ける」、石井さんの「会社は自分の人生を越えて存在し続ける可能性がある」「良いチームで働きたい」、黒田さんの「エンジニアはマネジメントに向いている。課題を構造化して言語化する」という言葉にぐっときました。

その後の懇親会では、「ビジネスサイドにも興味を持つように月曜日から行動してみようと思う」「マネージャー考えてみようかなと思った」などなど、わざわざ、聞いた方からフィードバックをいただいただけでなく、「3人の話が面白すぎて、もっと話が聞きたかった」と、たくさんの方から声をかけていただいたので、どこかで再演させていただける機会があれば、お声がけいただけるといいなと今は思っております。(今度は、30分×3人+QAを夢見るw)

 最後に

本当に忙しい中、3勇士が出てくださったこと、場をもらえたことに感謝します。デブサミ2020楽しかったです。翔泳社や協力会社の皆さんはもちろん、関わってくださっているすべての方々の思いがありがたく、明日からの英知をもらいました。私も、自分の現場で、チームのみんなと月曜日からまたジャーニーします!
 

#旅するAgile本箱 1周年企画「あなたの好きなAgile/Scrum本」ドット投票結果発表!#RSGT2020

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旅するAgile本箱は、#RSGT2019にサービスを開始。おかげさまで、約10か月で19か所にご利用頂きました。

1周年記念に生まれ故郷のRSGTで、来場者の皆さんに、好きなAgile/Scrum本を選んで投票してもらい、今後の運営に役立たせていただく企画を会期中、開催しました。

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やっとむさんに相談したところ「アジャイルスクラムの経験年数を可視化して投票してもらったら面白いんじゃない?!」とナイスアイディアを頂き、1年生:赤2から4年生:黄色5年生以上:青のシールを用意し、お1人5票のドット投票いただくルールで実施。おかげさまで、2.5日間で636票投票いただきました!

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そこはかとなく、このシールの色から類推されるものがありそうですよね。そこで、シールの色別にベスト5のランキングを作ってみました。

「好きな Agile/ Scrum本」投票結果

f:id:IWAKIRI:20200113124852p:plain 投票期間:2020/1/8-10 / RSGT2020会場内で実施 / 1人5票

1年生ベスト5

01.アジャイルサムライ−達人開発者への道−
02.Team GeekGoogleギークたちはいかにしてチームを作るのか

03.SCRUM BOOT CAMP THE BOOK

04.振り返り読本実践編 /レガシーコード改善ガイド/アジャイルレトロスペクティブズ

2~4年生ベスト5

  1. アジャイルサムライ
  2. ジョイ・インク
  3. カイゼン・ジャニー
  4. SCRUM BOOT CAMP THE BOOK
  5. アジャイルな見積りと計画づくり

5年生以上ベスト5

  1. アジャイルサムライ
  2. ジョイ・インク
  3. アジャイルコーチン
  4. アジャイルレトロスペクティブズ / エッセンシャルスクラム / ユーザーストーリーマッピング

総合ベスト10

   01.アジャイルサムライ  
   02.ジョイ・インク
   03.SCRUM BOOT CAMP THE BOOK
   04.カイゼン・ジャニー
   05.アジャイルな見積りと計画づくり / ユーザーストーリーマッピング
   07.Fearless Change
   08.Team Geek /アジャイルレトロスペクティブズ
   10.アジャイルコーチング / エッセンシャルスクラム / レガシーコードからの脱却 / SCRUM GUIDE

 

リクエスト本ベスト5

  • カンバン仕事術
  • エンジニアリング組織論への招待
  • ガルパン仕事術

五月雨的にやってみた感想

  • アジャイル/スクラム歴別のクラスタが、本を通じて見える化されたのが面白かった
  • アジャイルサムライ」強し!各世代で1位!#RSGT2020にいないのに、角谷さんと直人さんの君臨感を個人的には感じました(苦笑
  • 「ジョイインク」の総合2位はめちゃめちゃうれしい、、、が、まだ、増刷かかってない現実をどう考えるか。RSGTでは、著者のリッチーの来日、安田さんの今回の講演で必読書入りしていると思うのだが、この熱をそれ以外のクラスタに届けるにはどうしたら・・・・。
  • 1年生が「Team Geek」2位、「レガシーコード改善ガイド」4位にしているのが素敵だ。
  • 投票してくれたのは、2から4年生が多かった。このクラスタは「カイゼン・ジャーニー」が3位だけど、他のクラスタは、10位以内に入っていない。見えてくるものがあるなあ。
  • 5年生以上は、独自の価値観がある? 3位「アジャイルコーチング」4位「エッセンシャルスクラム」「フェアレスチェンジ」
  • もしかして、森さん@ふりかえりエバンジェリストのしわざか?昨年のAgile本箱をコーチたちに投票してもらったときに、ランキングに上がってこなかった、ふりかえり本がランク入り。
  • 自費出版本がランキング入りしているのは、技術書の未来を感じた。
  • アジャイルな見積りと計画づくり」「SCRUM BOOT CAMP」の健闘。「アジャイルサムライ」もそうだけど、世代を超えて読まれている本があるのは出版社の人間としてはうれしいこと。
  • テスト駆動系が総じて得票数が少ないのは、今回の基調講演を聞いて空気を読んだのかw
  • 翔泳社→ランクイン最多出版社だった。いい著者さんが弊社で書いてくださるだけでもめっちゃうれしいのに、読者の方に選んでいただきうれしい!社内でシェアさせていただきます
  • 投票している皆さんが、めっちゃ楽しそうだった。設営中、5人ぐらいに「投票しませんか?」とお声がけした後は、自律的に回っていて、リクエストコーナーを作ってくれる人は出てくるはで、さすが!RSGT。名前を存じ上げなくても、コミュニティとして皆さん楽しんでカイゼンしてくれるし、本で盛り上がれるコミュニティ。この場にいることが幸せだった。 旅するAgile本箱を今年もアギレルゴさんのブースで展開していただいたおかげ。ありがたいことです。

 2020年も旅するAgile本箱よろしくお願いします!

今年も、もりもり、あなたの開発現場や、開発系のイベントなどに、段ボール2箱に本を詰めて、Agile/Scrum系の書籍をお送りします。

これから、2019年に借りてくださった方と、2019年版を選んでくださった方に投票いただき、このRSGT会場投票も参考にしながら、入れ替えていく予定です。3月以降、借りたい方は、こちらからお申し込みください。

★貸出フォームからご連絡ください

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScHH6l0-kDjh4lwsl7mRO49riVo0WZ_FJyMT4R7NnRURk27zA/viewform?fbclid=IwAR1f8osp6XvpY9qfXwc1P6j1paiO7W-9D-6h-LcyUjbGcDT2HO89Kx7MtGQ

★貸出予定はこちら!
https://calendar.google.com/calendar/b/1

最後に、RSGT2020に感謝を(⋈◍>◡<◍)。✧♡

RSGT2020めっちゃ元気と知恵をもらいました。スタッフ、スピーカー、スポンサー、からんでくださった参加者の皆さん、ありがとうございました!

そして、2時間弱コーチしてくれた山本雄一郎さん、本当にありがとうございました。今年中に、ふりかえり報告できるようにします!

 

2020/01/10に聞いた「日本にJoy,Incを創る!ぼくらのジョイインクジャーニー 3年間の軌跡」がいい話だったので、書き起こしてみた!#RSGT2020

 「書き起こしてみた」第2弾は、#RSGT2020で ご自身の会社の企業文化を変えてきた7年の軌跡を話してくださった、クリエーションラインの安田さん。ご本人の承認を頂き、自分の勉強のためにも書き起こしてみました。最後まで読んでいただくと、この話のすごさが身に染みてわかります。読んでくださった方のお役に立てると幸いです。

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初めに 

こんにちは
今日はですね「日本にJoy,Incを創る!ぼくらのジョイインクジャーニー 3年間の軌跡」というタイトルでお話しさせていただきます。クリエーションラインの安田と申します。よろしくお願いします(会場拍手)

自己紹介

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私は、2006年にクリエーションラインを創業して、社長という役割を担ってまいりました。先ほど、ふざけたスポンサーセッションをお聞かせしましたが、今回のRSGT2020では、ゴールドスポンサーとして、参加させていただいてます。現在、140名ほどのメンバーがいて、9割方エンジニアの集団です。事業内容は、アジャイル開発支援サービス業とサブスクリプション事業をやっている「まじめな」会社でございます(笑。

まず、最初に皆さんにお伺いしたいです。

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1つ目の質問は

「あなたは喜びに満ちた人生を送りたいですか?送りたい方挙手を!」

------------ほぼ100%ですね

「『Joy,Inc』を読んだよという方、挙手をお願いします」

------------ほぼ100%ですね(笑→見た目70%ぐらい

今日は講演時間が20分しかないので、『Joy,Inc』の本の内容に触れることができません。皆さん、読んでいらっしゃるという体で、話を進めていきます。ご了承ください。

まず、1つ目の質問に手を挙げていただいた方にお送りしたい一文を『Joy,Inc』から持ってまいりました。

あなたは喜びを選んだ、
それは困難な旅の始まりだと理解して欲しい
人間の行動を変えることが
最も困難な旅のひとつだ。
そして、おそらく、最も実り多いものだ。

-『Joy,Inc』第16章まとめ「喜びのなかへ」より

『Joy,Inc』に出会ってから3年なので、講演タイトルは「3年間の軌跡」としましたが、実は、7年間の改革の話です。この7年間は、困難な旅の話でもあり、実りの多いものでもありました。ここにいらっしゃる方の中で、チームを変えようとされている皆様がやろうとされている、会社の文化を変える孤独な挑戦に、勇気と元気がもたらせることがゴールとして話を進めていきたいと思います

本日のアジェンダ

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7年間を20分にまとめているので、もう少し詳しい話を聞きたい方は、ご依頼ください!本日の話はロングバージョンもありますので(会場から笑いが起こる)

『Joy,Inc』に出会う前の僕ら:最悪だった2013年

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『あなたのチームは、機能してますか?』有名な本ですね。読まれたことがある方も多いと思います。この本の中にある、これまた有名な「機能しないチームの」3角形の図。まさしく以前の僕らは、この機能しないチームでした。

いくつか事象を持ってきました。メンバー30人ぐらいで2013年の話です。本当に思い出したくない過去の話ではあるんですけれど、その時の状況を皆さんの正確に知っていただきたくて、お話しさせていただきます。

  • 社内全体が暗い。全体会議が一番暗い。なぜ、僕がここにいなければならないのかという空気がプンプン漂っている。
  • チーム間のコミュニケーションが全くない。いがみ合っている状態。
  • プロジェクトの大炎上中。恥ずかしい話なんですけれど、夜中の1時2時からミーティングが始まるようなときもありました。
  • 社員が会社の悪い噂をあることないことSNSに投稿する。

本当に最悪な状況でした。
負のスパイラルが回っている感じ
いろいろこの時悩みました。
会社たたんだ方がいいかとまで考えました。

その時を振り返ってみると、原因は自分にあって、だめなリーダー、だめな社長、だめな経営者の典型でした。
目先の売上や利益だけしか見ていなかった。
本質的なもの、大切なものが、全く見えれない状況でした。
ビジョンだとか理念がない状況でした。
そうなるとこういう状況に陥ってしまいます。
この時、私自身深く深く反省し、この状況を素直に受け入れました。ここから、開き直って、良くしていこう、カイゼンしていこう、そこから歩み始めました。

実際、会社の浮き沈みのグラフはこんな感じです

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2006年に会社ができて、ちょっと良くなって、2013年にどん底になります。そこから、いろいろな取り組みを通じて、少しづつ会社が良くなっていくという話になります

『Joy,Incとの出会い:2013~2017

2つ目に、2013年のどん底の時期から、『Joy,Inc』に出会うまでの話をしていきたいと思います
いろいろな取り組みをしてきましたので、すべて紹介しきれません。なので、象徴的なエピソードをいくつかご紹介します。

2015年1月:全社会議

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「人生をよりよくするために」「クリエーションラインでの仕事をより楽しくするにはどうしたらいいか?」を、みんなの前で呼びかけました。
まだ会社の雰囲気はよくない。「社長何言っちゃっているの?」という雰囲気がプンプン漂っている状況。
ただ、自分自身、なんとか会社を少しでも良くなるために、もがいていました。僕が必死になっていた姿を見て、少しずつ、会社の中にモチベーション高く活動するメンバーが出てきた時期でもありました。

2016年10月:ヴァル研究所見学

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ヴァル研究所さんに見学に行かせていただきました。皆さんのなかにも、ヴァル研究所さんに行かれた方もあると思いますが、本当に素晴らしい活動をされている会社さんですよね。私たちも、その場でいろんなことを学びました。これ以降、社内 全部ではないですけれども、付箋を使って可視化する、ふりかえりをするチームが出てきました。

2017年03月:「強いチームの作り方」ワークショップ

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アトラクタの吉羽さん、原田さんにご支援いただいて「強いチームの作り方」というワークショップを開催しました。この時、会社のメンバーは60人ぐらいだったのですが、全員がこのワークショップに参加し、強いチームとは良いチームになるにはどうしたらいいか学びました。すごく良いワークショップなので、吉羽さんにぜひご依頼ください(笑。
ワークショップ効果で、本当に社内のモチベーションが上がり、社内の有志のメンバーがカイゼンチームを自主的に作って、社内のいろいろな問題を解決をする活動がこれから始まりました。

2017年08月頃:『Joy,Inc』との出会い

吉羽さん、原田さんとの出会いがあって、お二人も翻訳を携わった『Joy,Inc』に出会ったのが、2017年の8月ごろになります。本当に素晴らしい内容で、読んでない人は絶対にお読みになることをお勧めします。

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で、本当に小学生みたいな感想なんですけど、「ほんとすごいな」「こんな会社があるのか?!」純粋にそう思いました。一方で、すごい会社、すごい話過ぎて、遠い世界の物語のように感じたのも覚えています。

RSGT2018:2018年1月

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その遠い世界の物語の主人公であるリッチーが来て、講演してくれる!これは行かねばと思い、参加したのがRSGT2018でした。RSGTは初参加で、講演は素晴らしいし、イベント自体とても素晴らしかった。リッチーの講演も心に響きました。

一番印象深かったのは、リッチーさんが、とてもうれしそうに、楽しそうに、ご自身の会社のことを話していたんですね。

その時に僕は思いました「僕は、こんなにうれしそうに楽しそうにクリエーションラインのことを話せるだろうか?語りたい!こんな風にリッチーのように語りたい!」と、強く強く思いました。

RSGT2018の翌週の全体会議でみんなの前で発表した資料がこちらです

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突然ではありますが、全体会議のやり方を大きく変えたいです。
理由としては、もっと楽しく仕事したいです。
やり方を変えましょう。変えさせてください。
まずは、お互いを知ることから始めたいです。

具体的には、全員で丸くなって、リレートーク

今自分が何をやっているのか、今週何をやるのか基本的なことからスタートさせてください。

いう提案をしました

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この時の活動を違う視点で見てみると「チームワークの7つの段階」というフレームワークがあります。ご存知の方も多いかもしれません。
私たちは、Level7「新しい価値を共に生み出す」チームになりたいわけですね
ですが、一足飛びにここに行くことはできません。一つ一つ積み上げていって、初めて到達することができるようになる。
ということで、全員で集まって自己紹介しお互いを知ることから、つまりLevel1から始めました。その時は、カイゼンチームが社内にありましたし、チームビルディングも行っておりましたので、モチベーション高い人やチームも当然ありました。会社全員で80人ぐらいの時期です。でも、「会社全体ではLevel1だよね」と改めて認めて、そこから再スタートしました。

僕らがカルチャーを変えるためにやっていること

これ以降、いろいろなことをやってきました。

Weekly 朝会

f:id:IWAKIRI:20200112120551j:plain先ほど「全体会議」と言ってましたが、それを様変わりさせて、「Weekly 朝会」としました。Weekly朝会は、毎週月曜日、朝10時から11時の1時間使って、チームビルディングを目的とした、全員参加イベントです。この中で行ったいろいろの活動の中から、いくつかご紹介させていただきますと

ふるふるレートーク

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「誰かをふるふるするほど褒める」というイベントで、ほんと、みんなモチベーションが上がるんです。ほめられると嬉しいじゃないですか。あと、誰かが誰かをほめているだけで、心が温かくなって全体の機運が上がっていく、これおすすめです!

リモートメンバーとのジェスチャーゲーム

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ワークショップは、どうしてもオンサイトが一番盛り上がりますよね。リモートメンバーとのギャップが生まれやすい。普段から、富山に拠点があったり、全国各地にいるリモートメンバーとのコミュニケーションをいかに円滑にしていくかという課題がありました。それをこのジェスチャーゲームの中で解決したいという思いがありました。

雑談

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2019年は「雑談」を多く取り入れました。きっかけは、RSGT2019のクロージングキーノートであります、ヤッホーブルーイングさん。彼らは毎日20分間雑談をしている。それをマネさせていただいて、僕らは毎週月曜日の朝30分間、雑談をしています。僕らのやり方は、4から5人の雑談のためのチームを作って、そこにリモートメンバーも入って、雑談をします。

雑談の効果は、いろいろあって、社内のアンケート結果からコメントを紹介すると

  • 雑談で得たつながりが、仕事のつながりになった。
  • 入社が浅い自分を快く受け入れてくれて、滑っても大丈夫な環境を提供してくれたおかげで、勇気をもらえました

つまり、雑談を重ねる中で、チーム間のつながりができり、いわゆる心理的安全性みたいなものが生まれてきているわけなんです。

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弊社では、エンゲージメントスコアを取ってまして、雑談をし始めてから、右型上がりになりました。

Weekly朝会、雑談については、この場で語りつくせないほどあります。絶対に語りつくせないと思うので、雑談をやるためノウハウはブログに上げました(笑。雑談をやるためのノウハウとか、便利なツールなど、全部まとめてありますので、ぜひ、参照いただければと思います。

クリエーションラインのWeekly朝会について
https://www.creationline.com/blog/tadahiro-yasuda/31129

RSGT2019にインスパイアされて雑談を全社で1年間やった結果得られたもの
https://www.creationline.com/blog/tadahiro-yasuda/31156

etc...

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僕らのジョイインクジャーニー未来編

これからやりたいことは、日本のいろいろな会社やチームに『ジョイ・インク』の素晴らしい文化、働き方(XP)を広めたいと思っています。

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クリエーションラインのビジョンは、「IT技術によるイノベーションにより顧客と共に社会の進化を実現する」ことと据えています。
僕たちが持っているITの技術、知識、ノウハウを使って、各産業の方々とコラボして、各産業固有の知識、ノウハウと融合させて、新たな価値を見出していこう。そして、社会を進化させるような製品だったり、サービスを創っていこうということをビジョンとして描いています。

その際にですね、この『Joy,Inc』から教えてもらった素晴らしい文化、働き方を、シェアしていきたいと思っています。

 

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一つの成功事例として、デンソーさんとの取り組みがあります。今、デンソーさんには出資を頂いていて、いろいろなプロジェクトを進めさせていただいています。
2018年から、弊社のある秋葉原のオフィスの1フロアを使って、デンソー、クリエーションライン、協力会社の人たちが20名ぐらいが集まって、開発をしています。
場所を作るにあたって、ジョイインクの思想を多分に取り入れて作りました。このプロジェクトでは、あるシステムを作っており、すでに大きな成果を上げております。それを受けて、他のプロジェクトもスタート。2号棟も2019年6月から稼働しています。

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このような取り組みを、デンソーさんだけではなく、各産業の方々と広げる取り組みをしています。

近日中に、皆様にその話もできるかと思っています。このように、先ほどお話ししたビジョンを少しづつ実現できてきている状況です。

Appendix1:会社の文化グラフ×業績

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一つ持ち帰っていただきたいものをご用意いたしました。先ほど見ていただいた「会社の文化ブラフ(私の主観)」に会社の業績(売上)を重ねてみたらこうなりました。売上データを重ねると、、、、右肩上がり!
どん底の時期に売上が停滞しています。会社の文化が良くなっていくに従い、売上が上がっていきました。利益も同じように成長していきました。
会社の文化が良くなると、チームとしてのパフォーマンスが良くなっていくわけですよね。チームとしてのパフォーマンスが良くなっていくと、良い結果が出てくる。成果が表れてくる。会社の売上・利益がついてくる。私たちは、業績を良くするために会社の文化を変えたわけではないのですが、結果的にそうなったということだと思います。

皆さんが、会社の文化を変えようと思ったときに、いろんな障壁、障害が出てくると思います。その時に、例えば「数字がすべて」という人もいらっしゃるかもしれません。その時に「雑談したい」といったときに、「雑談したい?雑談してどうするの?それで売上上がるの?利益上がるの?」と言われちゃうかもしれません。そういう人たちに、ぜひこのグラフをぶつけて頂きたい。
「クリエーションラインという会社があって、雑談したら、会社の文化が良くなって、売上上がって、利益上がって、みんなの給料が上がったらしいですよ」ということをぜひ言っていただきたい、です。

Appendix2:メンロー、に行ってきました!

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素晴らしい場所でした。ぜひ見ていただきたいです。素晴らしい文化が当たり前にありました。素晴らしい文化ってこうあるべきだなと思いました。僕たちもそうしたいと思いました。

今日は、皆さま方の前で、会社の文化について話をさせていただきました。このような話をするのは、僕自身、初めてなんですね。本当にうれしく思っています。リッチーのように、本当に楽しくうれしく話せたかどうかはわかりませんが、少しでも、皆さま方の力になれたのであれば非常にうれしく思っております。

明日から会社の文化を変える孤独な戦いに、勇気と元気がもたらされたのであれば、非常にうれしく思います。ご清聴ありがとうございました!

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撮影:滝川 陽一氏

講演後:質問/リッチーからのツイート/講演資料

Q「今の安田さんが、喜びを感じる時はどんな時ですか?」

ー 以前との比較にはなるのですが、以前は何故メンバーは会社の方針と違うことをするのか、、とか私の想いとは別の動きをするのか、、という不満を感じることがありました。他人のせいにしていたのです。
しかし、今では私自身のMindが変わったこと、私の想いを伝える機会が増えたこと、社内のメンバー同士のコミュニケーションが増えたことにより、そのような思いをすることがほぼなくなりました。

逆に「何故、みんな私の意図を汲み取って、動いてくれるのだろう?」と感じることが多くなりました。 そのような時に本当に会社を続けてきてよかったなー。喜びに満ちているなーと感じます。

 

 著者リチャード・シェリダン氏から賞賛のツイート!

 

講演資料

www.slideshare.net

原典

ジョイ・インク 役職も部署もない全員主役のマネジメント

ジョイ・インク 役職も部署もない全員主役のマネジメント

 
あなたのチームは、機能してますか?

あなたのチームは、機能してますか?

 

 更新履歴

1/13 7:27 ヴァル研さんの写真が間違っていたため差し替えしました

1/12 21:30 著者リチャード・シェリダン氏のツイートを追加しました