江青日誌

夢は野山を駆け巡る

遅まきながら神戸の震災から10周年に思うこと

神戸の震災から10年。
当時私は関西エリアの営業担当だったので、3ヶ月に1回は、お邪魔してました。特に神戸には、当時ActiveXコンポーネントを出している大手ベンダさんがあり、カノープスさんなどとともに足しげく通っていました。昔から一度住んでみたい街だったので、行くのがとても楽しみだった記憶があります。上司と初めてお酒を二人で飲んだのも、神戸からの帰りの新幹線でした。
震災後、新幹線が通ってからお邪魔しました。道路はひび割れ、突然仮設住宅がにょっきりあった事を思い出します。
結局、そのベンダさんは、ある日突然廃業してしまいました。売り掛けは無しだったそうです。でも、そのとき二人三脚でがんばってきた広告代理店さんとは、4から5年ぐらい、その話ができないぐらい、われわれは正直がっくりきました。でも、しょうがないですね。それも判断です。
街は全然変わり、大好きだった中華屋さんやお好み焼きやさんがどこに行ってしまったか分からなくなってしまいました。私みたいにたまに訪れる人間ですらため息をつき思い出す事が多いのに、生活圏だった人からすれば、ましてやたくさんの人が亡くなっている事を考えると、言葉がありません。
昨年、2時間ほど神戸に行ったときには、震災は遠い物になったかと思ったけれど、やはりすごく重く語れない深いものがあることを、逆に今回分かった気がします。
個人的には、神戸の震災があったことで飛行機が取れず、この年初めて四国を訪れました。そこで、日本の美しさをまた知った年でもありました。
あれから、10年なんですね。
この場を借りて亡くなった方のご冥福を祈りたいと思います。