江青日誌

夢は野山を駆け巡る

永平寺と高野山


これはあくまでも私のぱっと見の感想です。
去年、高野山に行きました。高野山は、高野聖弘法大師のそばに分骨して供養することを全国的に広めたため、霊の霞ヶ関というか、霊のテーマパークのようなあの世とこの世をつなぐ場所的な役割を担っていると思いました。死んでしまった人をどう供養するかということに重点が置かれているという印象を持ちました。弘法大師は、座禅を組むために高野山を開いたということですが、生きている人に対するケアは、私の認識不足かもしれませんが、あの場にはあまり感じませんでした。
今回行った永平寺は、全体が修行の場所であり、そこでは生きている人を相手にしてました。ただ、永平寺で修行をする人の80%以上は、跡継ぎ修行だということなので、それをもって一般人とするかというと違うとは思います。でも、雪深い山の中で脈々と受けづかれた精神修行をしているさまをあちらこちらに感じました。
あまりに、楽しそうにしていたと見えて、平鍋さんの真ん中のコドモであるはるかくんに「そんなにお寺が好きならばお坊さんになれば」とまで言われちゃいました(苦笑)
でも、葬式仏教といわれて久しいこの日本の仏教界で、違う世界があることを感じられたのは一つの収穫でした。