江青日誌

夢は野山を駆け巡る

夏サミを開催することになった理由

今まで東京でのデブサミは2月に1回きりというのが10年来のお約束。それをなぜ、7月にしかもエンタープライズソーシャルに限定してやることになったか、それには理由があります
デブサミは、平たく言うとイケてるエンジニアの人を、更に知的にかっこよくなってもらうために開催しているイベントです。とは言え、昨今のデブサミでは、企業システムを担っているデベロッパーの方々に「このテクノロジーは注目しておくべき!」と提案出来るネタが弱かったように個人的に感じていました。ややもすると、ソーシャルゲーム業界の元気の良さに押されがちにも見えたかもしれないなあと感じておりました。
今回、セールスフォース・ドットコムさん(以下SFDC)から、「『エンタープライズソーシャル』をテーマにデブサミを開催しませんか??」とお声がけを頂き開催することした理由は、SFDCのイベントではなく、中立的にデブサミらしく「エンタープライズソーシャル」をテーマにしたイベントにして欲しいとはっきりいって下さったこともさることながら

  • エンタープライズソーシャル」は、昨今の企業システムの潮流であるコストをカットするためのITではなく、従業員・顧客に対してファンを作る、つまり、企業にプラスを生むための仕掛けだということ
  • エンタープライズソーシャル」は、お客様への提案だけではなく、自分たちの開発の現場をソーシャルにすることでモダン化する試みでもあること

という、「エンタープライズソーシャル」が、新しいITの価値を企業系デベロッパーが享受し提案できる要素があり、テクノロジーで冒険できるお題目として、世の中に提案したいと思い、夏のデブサミ(以下、夏サミ)を開催することを決意しました
また、デブサミのコンテンツ委員の和田さん(id:t-wada)とこのイベントで打ち合わせをした時に「これからの企業系ソフトハウスは、クラウドベンダの技術を選択し、それをベースに開発をしていくことになる。Force.comは有力候補の一つだが、今まで営業系や経営者向けの言葉で語られる事が多かったため、デベロッパーには取っつきにい印象がある。夏サミで、デベロッパー向けにForce.comのコードレベルの話や、実際に開発を体験できる場があれば、デベロッパーにとっても有益だ」とおっしゃってくれたことも後押しになりました
企画全体は、主に鈴木雄介さんとアイディア出しして決めさせて頂きました。SFDCさん以外にも、GoogleやMS、IBMなどITメジャー各社が、企業内ソーシャルをどう考えられているのか、デベロッパーの出番はどこなのかお話しして下さる予定ですし、グリーに転職した大場さんのソーシャルコーディングのお話や、デブサミの中で以前開催したDevLOVEの#4tateセッションに感化したIIJの若手エンジニアの奮闘記や、大木さんのエンタープライズでのTablet活用指南などなど、エンタープライズソーシャルを実現するためのデベロッパーの冒険話が目白押しです。
ソーシャル・エンタープライズ」の試みはまだ始まったばかりです。本当にイケテイルのか?それを皆さんの目で確かめに来てください!それ自身が、企業システムの近未来を夢想し、冒険することになると思っていますます。企業内デベロッパーが何をこれから提案していくのが世の中に役に立つのか考える一日にしましょう。是非夏サミにお越しください!ご来場お待ちしてます!

  • 名称 Developers [Social Enterprise] Summit 2012(通称:夏サミ)
  • 会期 2012年7月27日(金)
  • 会場 東京コンファレンスセンター(東京・品川)MAP
  • 主催 株式会社 翔泳社
  • お勧めする方 技術者、ソフトウェア開発者、システム開発者、ネットワーク管理・運用者、IT教育担当者、 ITマーケティング・セールス担当者、IT関連部署マネージャ、プロジェクト関連マネージャ
  • 参加費 無料
  • URL http://codezine.jp/devsumi/2012/social