2020年秋、体調を壊しお医者様から休職するようにと言われ、自宅静養をした。おかげで、ちょっとだけ、コンピュータの前に座れるようになった。社会活動を突然お休みしたことで、ご迷惑をかけた方々に、お詫びを申し上げたいと思います。どうもすみませんでした。
この間、散歩と読書をしてましたので、1ヶ月何を読んだか、リハビリも兼ねて書いてみます。選書の参考になれば幸いです。
今月読んだ本の中で一番衝撃を受けたのは『コンビニ人間 (文春文庫)』。読んだことがある方に、感想を是非聴きたいと思っているので、読んで話しても良い方もあれば、Twitterでメンションいただけると嬉しいです(笑。同じ作者である村上沙弥香の『しろいろの街の、その骨の体温の』も、頭でっかち故に中学時代をこじらせ、まだその気持を浄化できてない人にぜひ読んでいただきたい。根性焼きになるかもだけど、読後感は清涼であろうと思うので、レコメンドします。
芥川賞をとった『破局』と『首里の馬』を読みましたが、『首里の馬』は何が良いのか正直わからなかった。遠野遥さんの芥川賞の会見記者会見をYouTubeでみた。Web記事で読んだ時に、記者の質問に対してツンデレで答えている人の印象だったけれど、インタビュアーの質問がわけわかめに対して、彼なりに誠実に答えようとしていたのが目に取れた。その後、BUCK-TICKの櫻井さんの息子さんだったことが判明し、持っているなあと思ったことと、彼のような場の空気感を保つ人が、ある一定層、この世代にいる気がした。世代を理解するという意味でも『破局』『改良』2作読んだ。
結論からすると、一般人として生活している人の中にある「異常」さ、自分すらも客観視している目、そして、サラサラした文章で読みでいて楽しい時間だった。次回作がどう出てくるのか、ますます楽しみになった。
あとは村上春樹をなめて読んだ。最近は、布団に入って電書で読むというスタイルで読んでいるので、紙の本は読みづらい。村上春樹は、新潮社がほとんど紙でしか出していないので、読めない。が、これはこれで筋の通った考え方であるとわかっていても、いちユーザーの立場ではむむむな気持ちだ。
オトバンクのオーディオブックで、散歩の時に『仕事に効く教養としての「世界史」』『風立ちぬ・美しい村・麦藁帽子 (角川文庫)』聞き終えた。多分、本だと読みきれなかったと思う。こういう味わい方もあっていい。
漫画、どの方の本も、読んだことがなかったのですが、外れなくてとても幸せでした。
勉強として、漫画などで医療関係の本を読んだ。矢崎九段のうつの本の中で、お兄さんである精神科医の方が「医者は助けてくれるだけだ。自分自身がうつを治すんだ」とおっしゃっていてぐっと来た。しかし、あとから出た他社本のほうができが良いと悔しいなあ。