・熟読し、書かれていることのすべてを頭に叩き込まなければならないという意識を捨てる・速読のプレッシャーから逃れる・誰かの読書体験の成功例は参考程度でいい・読書で「自分だけの価値観を作る」・"どうしても読めない本"はとりあえず寝かす・ネガティブなムードからは何も生まれない・「選曲」するように本を選ぼう・「言葉にできない」漠然とした感覚も大事にしていい
二十歳の時に、成田空港で検疫に引っかかり強制入院したワタシが通ります
コロナ入院拒否に懲役や罰金想定 政府、感染症法改正で | 共同通信
新型コロナウイルス感染症の法的な位置付けについて、現在の暫定的な「指定感染症」から、実施できる措置が最も多い「新型インフルエンザ等感染症」に分類する方向で政府が感染症法の改正を検討していることが12日、分かった。自民党会合で案を示した。 入院勧告や就業制限、建物の封鎖といった現状と同等の幅広い対策が当面維持される。新型コロナの流行が終息し、何年か後に再流行した場合にも適用可能となる。ただ、国民の大半が免疫を獲得して危険性が下がったと判断したら、対策の在り方を見直す。
30年前の法定伝染病の扱い
20歳の時に、初海外旅行で、インドに5週間バックパッカー女2人旅をしました。
友人は1週間でホームシックにかかり、部屋から出なくなってしまいましたが、私は、見るもの見るもの新鮮で、朝から夕方まで、ガンジス川とそこにいる人々を見ていました。インドには世界中にあるものが全部あるように思えて。
そんなとき、一人のおばさんが、沐浴を一緒にやろうとジェスチャーで声をかけてくれました。「ガンジス川に入るのは抵抗があるなあ」と思ったのですが、彼らからすれば、最高の宗教的行為なわけで、恐る恐る肩まで入ったら、なんだか気持ちよくなってしまって、ガンジス川で泳いでしまいましたとさ
次の日から、ずっとお腹が下ってしまい。。。。成田空港についたとき、「具合が悪い人はこちら」の看板に素直に従い、検疫を受けました。それから先なにが起こるかも知らずに。。。。
3日後に、保健所から電話が来「赤痢に感染しているので、そこから動かないでください。法定伝染病ですので、最低でも2週間、隔離させていただきます」とのこと。
とりあえず、家族と友人に電話をして現状を話したところで、保健所が来ました。私の席だけ後ろ向きで窓には鉄格子の車で、鉄格子のある伝染病棟へ運ばれました。アパートの部屋は消毒、この間、私と一緒に食事をした人たちも1週間程度自粛を命じられたそうです。
当時の医療ではすでに赤痢は、風邪並みのインパクトで、法定伝染病ではないインフルエンザよりエイズやB型肝炎の方が、感染ると怖いと看護婦さんがおっしゃってくださいました。私が触ったものは1日消毒されて、外に出るという徹底ぶり。2週間隔離後、再検査して白だったので、退院となりました。しばらく、大学に行っても、みんなからニヒルな対応をされたことを思い出しますw
なお、伝染病予防法は1998年に廃止され新たに「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)」が制定されたため、現在は法定伝染病といえばもっぱら家畜伝染病予防法に定められた家畜伝染病を指すそうです。*1
今回の措置は?
前説はこのぐらいにして、ここ最近の「政府、入院拒否のコロナ感染者に懲役刑想定」との報道は、国民の忖度に任せていた対応から、少し踏み込み、指定伝染病的な扱いにするということでしょうか。
最後に、これが施行されれば、医療機関のみなさまの負担も一時的に上がると思われるのですが、そちらの対応もぜひ、セットでお願いしたいところです。(もちろん、もう考えていると思われますが)
とにかく、みなさまの心身の健康を、心よりお祈りいたします!
写真は、30年前のカルカッタの路地のカレー屋さんで撮りました。
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2020年11~12月は『縄文時代』にハマる
あけましておめでとうございます
本年もどうぞよろしくおねがいします
世捨て人のように、11月12月も、散歩と本に明け暮れていました。
散歩中に、我が家の周りが、縄文時代の遺跡だらけだということに気が付きました。歩いていると、遺跡の看板がたくさん出てくるので、今まで全く興味がなく、知識ももちろんない縄文時代に興味を持ちはじめ、子ども向けの本から読み始めました。特に、石ノ森章太郎先生のマンガ日本の歴史シリースの中がわかりやすかったです。ちょうど、時を同じくして、新装刊でシリーズ再投入されたので、そちらも楽しみになりました。縄文時代は、その後の時代と違い、人々が平等だったらしい(埋葬から想定)。なぜ、そんな事ができえたのか、本を読み続けていきたいと思います
縄文時代の遺跡というと三内丸山遺跡が有名ですが、岩手にもきれいに復元された遺跡があったので、コロナが収束したらぜひ行きたいと思いました。ホームページがきれいで癒やされるので、ぜひ飛んでみてください!
青森の縄文時代がどれだけワクワクしていたのか、本として伝えたい気持ちが本によく出ていると思った。特に写真が美しかった。
2020年10月に読んだ本
2020年秋、体調を壊しお医者様から休職するようにと言われ、自宅静養をした。おかげで、ちょっとだけ、コンピュータの前に座れるようになった。社会活動を突然お休みしたことで、ご迷惑をかけた方々に、お詫びを申し上げたいと思います。どうもすみませんでした。
この間、散歩と読書をしてましたので、1ヶ月何を読んだか、リハビリも兼ねて書いてみます。選書の参考になれば幸いです。
今月読んだ本の中で一番衝撃を受けたのは『コンビニ人間 (文春文庫)』。読んだことがある方に、感想を是非聴きたいと思っているので、読んで話しても良い方もあれば、Twitterでメンションいただけると嬉しいです(笑。同じ作者である村上沙弥香の『しろいろの街の、その骨の体温の』も、頭でっかち故に中学時代をこじらせ、まだその気持を浄化できてない人にぜひ読んでいただきたい。根性焼きになるかもだけど、読後感は清涼であろうと思うので、レコメンドします。
芥川賞をとった『破局』と『首里の馬』を読みましたが、『首里の馬』は何が良いのか正直わからなかった。遠野遥さんの芥川賞の会見記者会見をYouTubeでみた。Web記事で読んだ時に、記者の質問に対してツンデレで答えている人の印象だったけれど、インタビュアーの質問がわけわかめに対して、彼なりに誠実に答えようとしていたのが目に取れた。その後、BUCK-TICKの櫻井さんの息子さんだったことが判明し、持っているなあと思ったことと、彼のような場の空気感を保つ人が、ある一定層、この世代にいる気がした。世代を理解するという意味でも『破局』『改良』2作読んだ。
結論からすると、一般人として生活している人の中にある「異常」さ、自分すらも客観視している目、そして、サラサラした文章で読みでいて楽しい時間だった。次回作がどう出てくるのか、ますます楽しみになった。
あとは村上春樹をなめて読んだ。最近は、布団に入って電書で読むというスタイルで読んでいるので、紙の本は読みづらい。村上春樹は、新潮社がほとんど紙でしか出していないので、読めない。が、これはこれで筋の通った考え方であるとわかっていても、いちユーザーの立場ではむむむな気持ちだ。
オトバンクのオーディオブックで、散歩の時に『仕事に効く教養としての「世界史」』『風立ちぬ・美しい村・麦藁帽子 (角川文庫)』聞き終えた。多分、本だと読みきれなかったと思う。こういう味わい方もあっていい。
漫画、どの方の本も、読んだことがなかったのですが、外れなくてとても幸せでした。
勉強として、漫画などで医療関係の本を読んだ。矢崎九段のうつの本の中で、お兄さんである精神科医の方が「医者は助けてくれるだけだ。自分自身がうつを治すんだ」とおっしゃっていてぐっと来た。しかし、あとから出た他社本のほうができが良いと悔しいなあ。
41日間、スティ岩手して、盛岡と釜石からリモートで働いてみた。許されるならば、また行って働きたい。
母の術後の生活を手伝うのために、県内自粛を含めて41日間、岩手県に滞在しました。3.11のときには、選択肢するすべがなかったのですが、緊急事態宣言直前に、会社がフルリモート勤務となり、実現できたことです。会社に感謝!
『わたしが外人だったころ』第2次世界大戦中、それぞれの場所で、人は何を考え、どういう行動をしたか #7日間ブックカバーチャレンジ その2
『わたしが外人だったころ (たくさんのふしぎ傑作集)』アメリカ✕日本
ハーバード大留学中に太平洋戦争が始まり、自分の周り誰一人日本が勝つと思っていない状況の中「負けた時に日本に居たい」と、自分の意思で日本に戻ってくることになった、哲学者、鶴見俊輔の実話を、佐々木マキのイラストでお届けするイキな絵本。
10代の男子の淡々とした声が聞こえそうなところがまたいい。1995年刊。
『KANO 1931 海の向こうの甲子園』台湾✕日本
台湾が日本領だった1931年に、嘉義農林学校が、日本人+漢人+高砂族の多国籍チームで、夏の甲子園で堂々2位になった実話が、台湾で漫画化。映画もあります。
日本では、弊社が刊行しています。感激して15冊買って、あちこちプレゼントしました。みんな口々に「こんなことがあったとはー」と驚きと感動を口にしてくれました。私のやっている私設図書館に置いても置いても返却されない本。もう、紙の本は在庫がなく、ぜひ、電書で読んでください。2014年刊。
『ゲッベルスと私──ナチ宣伝相秘書の独白』ドイツ
ナチスの国民啓蒙・宣伝大臣だったゲッペルスの秘書の一人の方が、103歳で応じたインタビューをもとに書かれた本。この本を読むまで、なぜ、ドイツがヒットラーをヒットラーたらしめるまで行ってしまったのか、史実としては理解していいても、腹落ちしていなかった。第1次世界大戦後ドイツのインフレの凄さ。「貧すれば鈍する」が国家にはびこっていくさまをじわじわと実感した本。2018年刊。
『動物農場〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫)』と『アニマル・ファーム (ちくま文庫)』
元ネタは、スターリン時代のソ連。国家はここまでも、人を騙し、搾取し、貪るのかを、寓話仕立てで書いている本。読書会で読むことになり、山形浩生訳を買いましたが、どんなホラーやサスペンスよりも怖すぎて、読み進むことができず、石森章太郎の漫画で読みました。1945年刊行。
著者のジョージ・オーウェルが、1943年から執筆にあたり、当時、ソ連をあからさまに批判する本を出すことを恐れた出版社が多く、発行するのにとても苦労とのこと。
今でこそスターリン時代やソ連型共産主義の闇は周知の事実ですが、1945年、ソ連のおかげでドイツや日本が無条件降伏したという声が殆どで、ソ連批判などできるような状況ではなかったようです。
どう怖いかは、ぜひ読んでください。他人事ではないです。国に騙されない自分であれという強いメッセージを感じました。
最後に
今回子のネタを書くにあたり、なんで私は、こんなにも、戦中にこだわっているのか、自問自答してみました。そもそもは、以下の4つの問いが心にありました・
- なぜ第2次世界対戦をしなければならなかったのか?
- 誰も止めなかったのか?
- 戦中、戦後、市井の人々は何を考えていたのか?
- なぜ、日本が侵略したことを、なかったことにしようと国はするのか?
そして、一番は「国から発せられる言葉をそのまま信じ、その言葉に酔い、疑いもせずに、周りにばらまく大人になりたくない」という強い恐れであると気が付きました。自分が、国からアイデンティティに関わる、譲れないほどのギリギリのラインを突きつけられた時、おもねらずに判断を下せるか、自信がないから、過去から、国が人を支配する時はどんな事が起こるのか、そして、その時彼らはどうしたのかを、知りたかったのだと。
最後に、Wikipediaの鶴見俊輔のエピソードを貼ります。
漫画の中では山上たつひこの『がきデカ』を高く評価し、「あの『がきデカ』というのがみんなに読まれているうちは、ああ、日本人にはこういう人がいるんだな、日本ってこんなんだなという自画像をもっているうちは、まだまだ安全だと思っているんですよ。「正義のために戦え」とか、「聖戦」とかいうふうにして戦争の態勢をつくるところまでにはまだ一歩あるなという感じがするのです」「こういうふうに金とセックスだけを追い求める人間が活躍するわけでしょう。ああ、日本人はこうなんだな、こういう人間がたくさんいるんだなと思って大人になることがいいんです。日本人は神の子で、万邦無比の国体なんだと思って海外に出ていったら困るんですよ。『がきデカ』を読んでいれば、ちがった人間になるんじゃないかという希望をもっています」と述べている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B6%B4%E8%A6%8B%E4%BF%8A%E8%BC%94