江青日誌

夢は野山を駆け巡る

久しぶりに帰省して思ったこと


シルバーウィークの後半、久しぶりに帰省しました。帰ってみて思ったのは、故郷の自然の豊かさと、親の無償の愛のありがたさでした。東京は、そして、ネットの中は、毎日変わっていくけれど、故郷の自然と親の愛は、まったく変わらないのがありがたいと思いました。
それと、公共事業の大切さ。民主党に変わって、今までの公共事業の見直しが掛かっています。それ自体は、大いにやるべしと思う一方で、地方の場合、公共事業がライフラインを支えている現実があります。例えば、三陸地震が多いところで、津波の被害も深刻です。私の曾祖母は、明治三陸津波で彼女以外の家族全員亡くなりました。14歳でした。当時、8.2mの津波が襲ったそうです。津波の威力を抑えるため、釜石湾の中に防波堤を作る工事が行われ、完成していました。また、今までの国道のバイパスが出来たお陰で、隣町への時間が30分縮まったそうです。ほとんどがトンネルで覆われているので、雪が降っても安心してこの道を通ることが出来ると言っていました。東国原宮崎県知事も、国道工事を止める方向で視察に来た国務大臣に「道の先には人が住んでいる。ライフラインを確保するためにも、工事を続行して欲しい」と陳情をしていたことを思い出します。
八ッ場ダムの建設予定地に、去年たまたま20年ぶりに行く機会がありました。紅葉の名所なので、観光客がごった返している一方で、地元の人は集落が水に沈むことを覚悟し、どんどん引越し、町がすさんでいました。狭くてくねくねと曲がる道しかないその町に、ダムとセットで広くてまっすぐな道を建設している最中でした。あの辺には、大きな病院が無いのです。冬になれば、細い山道は大渋滞です。それを解消するための道になるはずでした。
私は、公共工事の専門家ではありません。たった2泊3日滞在しただけで、地方の何がわかると言われればそれまです。政治家の人には、そこに暮らす人が何が必要なのか冷静に判断し、税金を投下して欲しいと思う。とにかく、むやみにNOというのも、問題だと思いました。