江青日誌

夢は野山を駆け巡る

被災者の家族として、役に立ったこと役に立たなかったこと:3/15編

被害者の家族として、消息を探すのに役に立ったことたたなかったことをまとめました
■前提

  • 出身:岩手県釜石市
  • 家族
    • 釜石在住:父母・叔母・いとこ家族1
    • 宮古在住:叔母・いとこ家族1
    • 盛岡:いとこ家族2・叔父
    • 仙台:妹家族
    • 東京:妹夫(単身赴任)、いとこ家族2、叔母家族1、我々
  • 年賀状
    • 110件ほど、岩手の親戚&双方の友人&だんなさまの親戚
    • 連絡先:ほとんど住所のみ。電話番号入り少数。e-mail入りはほとんどなし
    • 親以外の親戚は、年賀状と冠婚葬祭以外のやり取りは皆無

■消息を探す&お知らせするメディアとして役に立ったもの
▼県・岩手日報岩手放送のサイト
回線細くて見ていて大変なんだろうなと思ってました。それでも、ツイッターFacebookを使って、機能を果たそうとの取り組みがあり、本当にありがたかったです
Google Person Founder
被災地からの入力は昨日現在無理でしたが、探している人からするととても役に立ったと思います。私の父を登録したところ、長崎1、徳島1、宮崎1、岩手2、からの安否情報の問い合わせがありました
避難所名簿共有サービス(Google Picasa)
これがWebにあがったことで、Twitterやらblogやらでボランティアの方が、名簿の画像を文字化し発信して下るようになり、探しやすくなりました。正直、津波の映像を垂れ流すのではなく、テレビ局がカバーしてほしかったコンテンツだったと思います
mixiのコミュ
2004年07月28日に作ったmixiの「釜石」コミュに救われました。少ない情報をみんなでつなぎ合わせ、どの辺が被害が大きいか、人が見つかったか、どこまで電気がきたか、消息情報含めて共有してました。そのおかげで、家族と連絡がつかなくても、被害の状況で覚悟ができました。また、悲惨な情報にも励ましあう場があったことで、救われました。落ち着いたらオフ会やりたいです。
Twitterの#kamaishiハッシュタグ
リアルタイムで得た情報を、mixiにフィードバックする感じでした
Twitter
「自分が知っている情報を発信する」「人が知っている情報を入手する」という意味では一番役に立ちました。年賀状には、住所だけではなく、携帯のアドレスと、Twittermixifacebookの順でデフォルト書いてほしいぐらいな気分です
Twitterサプライズ
岩手県の広報課のツイッターから「サーバーが不安定」とつぶやかれて拡散したら15分後に、さくらインターネットWindows Azureのサーバー2つたってました
後からさくらインターネットは、社長さん自らサーバー立てて下さった事がわかり、まじで震えました(w。その後、立ち上げてくださった皆さんとサポートMLや立ち上げたことを伝える文章を作り、FaxとTwitter岩手県に送りました
その後、マイクロソフト岩手県庁が話し合いのテーブルにつくことになったとのこと

顛末期のトギャッター:http://togetter.com/li/111347

▼携帯のメールアドレス
被災地とは、電話で話はできないけど、遅延しても携帯のアドレスは届いていました。ちなみに、安否、親戚15人の安否全員、携帯メールで知りました。まだ、誰とも電話で話ができていません
▼住所
どの地域がどのぐらいの被害か町名で推測できた
■雑感
▼探している人は
故郷を離れた若い人、故郷に親や祖父祖母、など自分より年上の親戚が多い
▼探されている人
老人が多い
■しんどかったこと
▼テレビで悲惨な状況だけ流すこと
実際は被害がないところもあるのに、一番厳しい画像しか流さないこと
▼問い合わせのメール
テレビのせいで、悲惨な状況を知った知人から問い合わせがメールでくるが、答えられる材料がなくてつらかった。心配してくださるのはうれしいのですが。途中から、個別対応をやめ、Blogに消息日記を上げ、それにTwitter(そこからmixifacebookへ転送)やbccメールで誘導するようにした
■役に立たなかったもの
▼電話
電話をかけてくる人は被害地外の人が安否を確認のためでした(そういう意味では役に立ったかも)
▼新聞
全くみませんでした
▼テレビ
自分の町の情報を探して、毎日20時間ぐらい見てましたが新しい情報がなく、逆に映像にやられていたように思います。ただ、避難所の映像で家族の無事を知った方も中にはいます。報道の仕方を是非考えていただきたいと思います
▼ラジオ
radicoが帯域のリミッタをはずしてくれれば被災地情報が早くわかるのに!とやきもきしてました。はずされた後からが本番かも。。
■何かこの教訓から取り込んだほうがいいのではないかと思うこと
▼みんななんらかのSNSをやったほうがいいよ
念のため2種類ぐらい。SkypeやMessengerもお勧めです。
▼年賀状の差出人欄は住所だけじゃないほうがいいよ
年賀状を見ながら、住所しか書いてないので、どうやってこの人たちの安否を確認すればいいのかと途方にくれてました。なので、是非来年からの年賀状には、以下の記載を推奨したいです。

  • 携帯のアドレス(→被災地からの連絡はこれでした)
  • Titterやその他のSNSのアドレスを入れる(→被災地以外の人たちとのやり取りに&情報収集&拡散に便利)

▼年賀状を出さない人にも自分の連絡先がわかるようにしたほうがいいよ

  • はてなであれば、プロフィールに連絡先を記し、やりとりできるように
  • SNSSkypeであれば、スパムがきても自分で対応で判断可能(携帯電話の番号をさらすよりリスク小)

▼会社の人ともつながってたほうがいいよ
会社の人とSNSでつながることが窮屈に感じるかもしれないですが、東京での災害の可能性を考えると、連絡網のひとつとして有効な手立てだと思いました。
以上です
みなさん、年賀状に住所以外の連絡先を是非書きましょう!